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金融市場に関する記事を中心に執筆

Photo by Chung Sung-Jun/Getty Images


2012年にディズニーはジョージ・ルーカスの映画制作会社ルーカスフィルムを40億ドル(約4,800億円)で買収。『スター・ウォーズ』の新三部作を製作すると発表した。その第一弾『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』がいよいよ今年12月18日に公開される。

この話題作でディズニーが大儲けを狙っていることは明らかだ。関連グッズを扱う企業も莫大な分け前にあずかることになりそうだ。『スター・ウォーズ』ファンは玩具やゲームの購買層と重なることから、ハズブロ社とエレクトロニック・アーツ(EA)社の動向が注目されている。

ディズニーの玩具売上は600億円増と予測

封切りを3ヶ月後に控え、ディズニー、ハズブロ、EAの3社は入念に練り上げたキャンペーンを展開中だ。まずは9月4日、(fourthをforceにかけて)にフィギュアなどの発売を解禁。11月にはゲーム「スター・ウォーズバトルフロント」最新作をリリースする。

投資銀行パイパー・ジャフレーのアナリスト、ステフ・ウィシンクは「今後数ヶ月間、『スター・ウォーズ』はメディアでますます取り上げられ、関連ブランドに対する消費者の注目度も高まるだろう」と予想する。

『スター・ウォーズ』シリーズのマーチャンダイジング権を2020年まで所有する玩具大手のハズブロは、次々に新商品をリリースし、2015年と2016年にほぼ同額の売上高を見込んでいる。

商品展開を指揮するのはディズニーだ。ウィシンクは「新しいコンセプトやキャラクターを発表する際には、ディズニーが(かつてルーカスがそうしていたように)綿密なプランを立て、展開方法をコントロールしている」と言う。

ディズニーは9月2日、Youtubeで商品パッケージを開封する動画を18時間にわたり、世界中継した。4日の午前0時に始まるトイザらス、ウォルマート、ターゲットなどでの一斉発売に向け、壮大なカウントダウンを行った。

「小売業者はこの大きなビジネスチャンスに賭けている」とウィシンクは言う。

JPモーガンのアナリスト、アレクシア・クアドラニも「『フォース・フライデー』の世界同時ローンチを皮切りに、ディズニーのコンシューマ・プロダクツ部門の売上と利益は加速度的に伸びるだろう」と予測する。JPモルガンの推計では、『スター・ウォーズ』は同部門に売上高の200%増、金額にして5億ドル(約600億円)の増加をもたらす見込みだ。

EAが販売するゲーム「スター・ウォーズバトルフロント」も発売前から話題を呼んでいる。6月に開催されたゲームのカンファレンスでは、同ゲームのプレビューが2200万回の視聴を記録した。アンドリュー・ウィルソンCEOは「今年のポップカルチャー最大のイベントに携わることができて興奮している」と述べている。EAは900から1,000万本の売上を見込んでいるが、パイパー・ジャフレーのアナリストは1,000万本を上回ると予測している。

グッズ販売額は「アナ雪」以上の額に

新三部作はこれまでの作品に比べて米国外における期待値が高い。「『スター・ウォーズ』は世界的な現象になり、新興市場での採算性が上昇する」とウィシンクは予想する。昨年、ハズブロ社の北米以外での売上は全体の3分の1に過ぎなかったが、2015年と2016年は3分の2に達する可能性がある。

もちろん映画自体も世界的な大ヒットが期待されている。JPモルガンが推測する全世界の興行収入は最大で19億6,000万ドル(約2,352億円)。米国内では『タイタニック』と肩を並べる6億5,000万ドル(約780億円)、国外ではその2倍の興行収入を上げる計算だ。

映画とその関連商品が大ヒットした前例としては昨年の『アナと白雪の女王』がある。調査会社NPDグループによると『アナ雪』グッズの総売上は5億3,100万ドル(約637億3,000万円)。「急に人気が出たため、小売店では一時的に品薄になったが、すぐにディズニーが新商品を出してきた」という。トイザらスでは当初、数十種類しか取り扱っていなかったが、需要の高まりを受け、最終的には300種類以上を販売した。

スター・ウォーズの場合は公開の3ヶ月も前から関連商品が店頭に並んでおり、『アナ雪』の時のような在庫不足が発生する心配はなさそうだ。ディズニーのボブ・アイガーCEOは、今年5月の時点で『スター・ウォーズ』旋風は「かつてない規模になる」と宣言していた。

文=ローレン・ゲンスラー (Forbes)/ 編集=海田恭子

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