23. ウォールフラワー(2012年)
スティーブン・チョボスキー監督がキャリア初期に執筆したヤングアダルト小説『ウォールフラワー』(邦訳:集英社)がベストセラーに。同監督はこれを自ら 『ウォールフラワー』(アマプラ)として映画化した。
高校に進学したチャーリー(ローガン・ラーマン)は、友達を作れずにいたが、上級生のパトリック(エズラ・ミラー)と、その義妹サム(エマ・ワトソン)に受け入れられる。チャーリーはやがて、なぜ人と関わるのが苦手なのかに気づく。
22. いまを生きる(1989年)
全寮制男子高校に赴任した型破りな英語教師(ロビン・ウィリアムズが見事な演技を見せる)が、慣習に縛られることなく各自の強みを発揮するよう生徒たちを鼓舞し、人生を精一杯生きることを説く。ロバート・ショーン・レナードやイーサン・ホークなど、生徒を演じたキャストの多くがのちに人気俳優になった。
ピーター・ウィアー監督によるPG(保護者の助言が必要)指定の本作『いまを生きる』(アマプラ・ネトフリ)は、興行的に大成功し、批評家からも高評価を獲得。1990年のアカデミー賞では、主演男優賞(ウィリアムズ)や作品賞など4部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。
ウィリアムズが演じる教師は、生徒たちにこう説く。「カルペ・ディエム(その日の花を摘め)。今を生きろ。若者たちよ。素晴らしい人生をつかむんだ」。
21. クルックリン(1994年)
スパイク・リー監督は、原案を書いた妹のジョーイー、弟のサンクと共同で脚本を執筆し、物語の一部を、『クルックリン』(アマプラ)として兄弟の生い立ちに基づいて描いた。
ニューヨーク市ブルックリンの家で、両親と4人兄弟と共に暮らす少女トロイは、ある夏の数日間を親戚の家でのびのびと過ごすが、やがて自宅に戻り、厳しい現実に直面する。
両親役のアルフレ・ウッダードとデルロイ・リンドーをはじめ、キャストたちの熱演は特筆に値する。
残り20作品は、続くVol2、Vol.3で紹介していきたい。お楽しみに。


