英国の水問題
水の利用可能性とデータセンターを懸念すべきか?そして一般に水を節約する必要があるのだろうか?経済的に先進国である英国を例にとると、答えはイエスだ。スコットランドのデータセンターの用水量は2021年以降で4倍になっている。英国は水インフラと干ばつの問題でよく知られており、最大の水道事業者であるテムズ・ウォーターは今月初めには「なぜテムズ・ウォーターはこれほど大きな問題を抱えているのか?」といった報道が行われている。
要するに、(水道民営化を推し進めた)サッチャーの責任である。
問題はこの単一の事業者に限られない。アングリアン・ウォーターのCEOであるマーク・サーストンは今週、活動家により「公共への迷惑行為」の容疑で市民逮捕を迫られる事態に直面した。
Novara Mediaが説明するように、この直接行動は、アングリアン・ウォーターが利益を計上する一方でインフラ資金調達のために水道料金の上限引き上げを認可された数日後に起きたものだ。これは、英国が汚水流出の調査を妨げる水道会社幹部に最長2年の禁錮を認めることを承認した同じ年に起きている。英国の水道会社幹部による強欲と妨害はどれほど常態化していたのか。『フィナンシャル・タイムズ』が報じるところでは、水や下水の漏洩に関する不備で水道事業者に課された罰金は1億5800万ポンド(約321億4000万円)に上る。
破裂する配管や漏れる下水を修理し、4月以降に一部で30%上昇した年間水道料金を下げるには何ができるのか。スコットランドのAIデータセンターの冷却に年間1300万リットル超の水を使用することではないだろう。欧州連合は、世界のAI競争で存在感を保つべく今後5~7年でデータセンター能力を3倍にする計画であり、欧州人口の34%が季節的な水不足地域に居住していることを踏まえると、水中型や浮体式といった設計を検討すべき理由は明らかだ。
英国は水の安全保障や効率の面で総じて芳しくない。広範なデータセンター整備が進むスペインやギリシャも同様である。水の安全保障という問いに答えないままデータセンターを建設することは、政府の怠慢なのだ。


