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2025.10.27 13:00

「投資で勝つ」ための心理学──勝ち組・負け組を分ける思考法

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まず最初に理解しておくべきこと

優れた投資家は投資先を決めるとき、Excelや貸借対照表、株価チャートからは始めない。彼らが最初に向き合うのは、「人間の心理」だ。そして、こう自問する──「この投資は、どのような『ゲーム』なのか?」

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カジノとウォール街は表面的にはよく似ている。まばゆい照明、スピード感のある取引、そして勝ち負け(値上がり・値下がり)を示すスコアボード。だが心理的には、両者はまったく別の世界だ。カジノではプレイヤーに不利な確率が待ち受ける。しかし市場では、確率がプレイヤーに味方する――時間、そして自制心を持ち、戦う相手の本質を理解していれば、の話だが。

著名な投資家、ウォーレン・バフェットはかつてこう言った。「どこに資金を投資すべきかを判断するのは、それほど難しいことではありません。途中、間違った判断をすることもありますが、判断のプロセスに関して言えば決して複雑ではないのです」 バフェットの言う通り、投資を難しくしているのは数字ではない。人間の「感情」だ。

この記事では、以下の4つの重要な問いについて考えていく。

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1. あなたは誰と戦っているのか?
2. そのゲームはどれくらい続くのか?
3. 敵はどのようにプレイしているのか?
4. どうすれば勝てるのか?

自分の「優位性」を理解する

カジノで「優位性」が与えられているプレイヤーはいない。なぜならルーレットもスロットもブラックジャックも、勝率は50%未満。一時的に勝つことがあっても、長期的には必ずカジノ側が勝つ仕組みになっている。勝率が50%を下回るゲームで勝ち続けるのは至難の業だ。運と自制心、そして十分な資金があって、ようやくそこに座っていられる世界である。

しかし投資の世界はまったく異なる。株式市場は「全員が勝てる」稀有なゲームだ。市場はゼロサムゲーム(誰かの利益が誰かの損失になるゲーム)ではない。企業は時間の経過とともに進化し、拡大し、利益を生み出す。そして投資家はこうした企業の株式を保有することで、成長の果実を分かち合う。プレイヤーから富を搾取するカジノと違い、市場の仕組みはそれ自体が「富を生み出す」ように設計されている。

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翻訳=猪股るー

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