働き方

2025.11.06 10:15

「自分がやったほうが早い」と仕事を抱え込む人は、 職場の効率を下げる大罪人

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相手が納期の調整に応じてくれた場合には、以下の2パターンで対応してください。

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まず、「自分にとって得になる」と思える相手であれば、自ら対応しましょう。

期待していたより対応が遅くなるだろう、といったん期待値を下げているので、早めに対応できれば相手からの信頼ポイントをより多く獲得できます。

逆に、自分にとって得にはなりそうにない、もしくは損しかない相手や案件であれば、上司に報告したうえで、誰か別の人に対応してもらいましょう。

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頼むのが多少面倒でも、納期の調整によって時間的な猶予は確保できていますし、何より「自分がやったほうが早い案件」の数が減ることは、あとからあなたの身を助けることになります。

さりとて、目が回るほど忙しい場合には、うっかり大量に案件を抱え込んでしまうこともあるでしょう。

相手から「あの件、早くしてくれる?」といったクレームがあなたに来た場合を考えます。

その場合も、「すみません。この件、自分がやったほうが早いと思って抱え込んでしまったんですが、本当に忙しくて手が回らず、ズルズルと遅らせてしまいました」と素直にゲロってしまいましょう。

そのうえで、あなたにできうる最大限の速度で対応します。それが、相手に対する誠実な態度です。

ほとんどの人は、自分も案件を抱え込みすぎて首が回らなくなった経験があるので、「あ~、あるあるだね」と共感してくれ、遅れを許してもらえます。

もちろん同じ相手に何度もやれば、オレをなめているのか、という話になるので、その点にはくれぐれもご注意ください。

別の人に担当してもらいたいときは?

なお、回ってきた作業を誰か別の人に回したいときには、以下のどちらかのパターンで上司にメッセージを送るのがオススメです。

①この件、私がやったほうが早いと思うのですが、ちょっと業務がパツパツで、ほかの案件と調整できませんか?

②この件は私がやってもいいのですが、アオキさんでも対応できると思います。いったんアオキさんにお願いしてもらって、それでもダメなら私が対応しますから、言ってください。

あなたが信頼を置いている上司なら、きっとうまく対応してくれるはずです。

たとえば②のパターンであれば、ほとんどの場合で別の人が対応することになるでしょう。

上司にも、この手の案件は別の人でも対応できるんだ、という理解を促すことができ、一石二鳥です。

もしダメでも、①の優先順位の調整くらいは受け入れてくれることが多いはず。

上司が調整の姿勢も見せず、「いや、おまえがやれ」などと返してきたなら、労務部とか、上司の上司にでも掛け合って、介入してもらうことをオススメします。

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文=上妻周太郎/業務改善コンサルタント

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