チームスやスラックなどのコミュニケーションツールが便利であることは、その利用者の数が激増していることで証明されているわけで、大先輩方を積極的にそちらに誘導し、電話やメールでのやり取りをどんどん削っていくようにするのが得策です。
「私も最近、使い方を学んだんですが、チームスって結構便利なんですよ? 一緒にやってみませんか?」などと大先輩方に伝えていきましょう。
社内のコミュニケーションに占める旧式のやり方の割合を少なくしていけば、どこかの段階でいわゆる「キャズム」を超え、社内の大勢が決するはずです。
アプリを使ってサクッと解決
組織内ならまだしも、組織外とのやり取りでは電話かメールが正式とされる、という風習はまだ払しょくされていません。しかし、その場合もご安心ください。
「以降のやり取りは、フェイスブック(Facebook)のメッセンジャー(Messenger)でよろしいでしょうか?」といった類の申し出は、驚くほどスムーズに先方に受け入れられます。
私の経験では、断られたことは一度もありません。
臆することなく、自分が使っているチャットツールやコミュニケーションソフトをご案内しましょう。結局は社外の相手も、できればメールや電話以外で連絡を取り合いたいと思っているのです。
それでも、まだしつこく電話やメールを使ってくる人がいます。これは、どういうことでしょうか?
電話とメール、順を追って説明します。
電話については、 話を自分の持っていきたい方向に持っていかせるために意識的に使うのであれば、まだ有効なツールです。
まず「電話に出ないのは失礼」という古い“常識”を利用して、相手に電話にすぐに出ることを強要します。電話をかける側は準備万端、かけられたほうは無防備という、圧倒的優位な状態でゴングが鳴るのです。
そして、これは電話に限らずですが、声によるコミュニケーションにおいては即応性が問われます。相手に有利な情報しかない状態で、考える時間もさほど与えられないので、相手の誘導に乗った回答をしてしまう確率が高まります。


