ガザでの停戦を仲介したばかりのドナルド・トランプ米大統領は、ウクライナでのロシアの戦争を終わらせることに関心を移した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と16日に電話会談したあと、トランプはアラスカ州での8月の米ロ首脳会談に続く対面会談をハンガリーのブダペストで開く計画を明らかにした(編集注:22日に見送りを発表)。電話会談の2時間後には自身のSNSトゥルース・ソーシャルに「進展があった」とも書き込んだが、具体的にどのような進展があったのかは定かでない。
トランプはこれまで、ロシアに対してより大きな圧力を行使するのを避けてきた(編集注:米政府は22日、ロシア最大の石油会社ロスネフチと2位のルクオイルを制裁対象に追加した)。何カ月にもわたるプーチンへの働きかけにもかかわらず、和平に向けた具体的な進展はみられない。それどころか、ロシアはウクライナに対する空からの攻撃を容赦なく続け、欧州各国に対するハイブリッド戦もエスカレートさせている。
トランプの和平努力に対するプーチンの反応はといえば、ウクライナへのミサイル・ドローン(無人機)攻撃の急増だった。「ロシアの攻撃はアンカレジでの首脳会談を控えた時期には鈍化していたが、その後ロシアは攻撃を明白に強化した」と米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が9月1日に書いているとおりだ。ロシアのドローン発射数は、8月1日から米ロ首脳会談が開かれた同月15日までは1日平均76機にとどまっていたが、会談後には倍近くの141機に増えた。
トランプは14日の記者会見で、プーチンに「戦争について何か手を打つ」よう促すとともに、この戦争はロシアにとって多大な損失を伴う失敗になっていると断じた。トランプは全面侵攻がすでに4年目に入っていることに触れつつ、プーチンは「戦争を1週間で終わらせるべきだった」と語った。この戦争は「おぞましい」とも形容し、「彼ら(ロシア)は戦死と戦傷で兵士を150万人も失っている。それが彼(プーチン)を非常に惨めに見せている」とも主張した。



