OpenAIの「Atlas」(アトラス)は、ChatGPTを直接統合した新たなウェブブラウザーだ。AIチャットを中心に据えることで、ウェブとの関わり方を根本的に変革している。URLバーでのプロンプト入力、文脈に応じたAI支援、インテリジェントメモリー、有料プラン向けのタスク自動化用「エージェントモード」を備える。Chromeからのシームレスな移行にも対応し、ワークフローの効率化とタブ切り替えの解消を目指しているが、記事掲載時点ではMac限定だ。
OpenAIのメッセージ「Atlasはブラウザーの仕組みを完全に変える」
長い間Chromeを使ってきたかもしれない。あるいはSafariだろうか。少しひねりを効かせたいときはFirefoxという人もいるはずだ。そんな中、OpenAIが「Atlas」を公開した。これはChatGPTとウェブブラウザーを組み合わせたアプリケーションだ。
Atlasは、ウェブとの関わり方を根本から変える。FutureToolsの創業者で、AI分野のYouTuberであるマット・ウルフが、OpenAIライブ配信全編を視聴し、最も重要な5つのポイントに分解した。
これまでのブラウザーは長らく一定の制約の中で動作していてた。ページを表示し、ブックマークを保存し、パスワードを記憶する――それだけだ。Atlasは発想が違う。グーグル検索のAIモデルに匹敵する存在として、オンラインで行うあらゆることの中心にAIを据える。
タブを分けて片方でChatGPT、もう片方でリサーチするのはやめていい。ウィンドウ間でコピー&ペーストを繰り返す必要もない。ブラウザーそのものがAIアシスタントになるのだ。
(1)「AIチャットが主役」であり、後付けではない
YouTuberのウルフは、Atlasが「AIチャットを第1に据える。URLバーがChatGPTのプロンプトと兼用になり、組み込みのAI検索(ウェブ/画像/動画/ニュース)に加え、閲覧中のページを理解する「『ChatGPTに質問する』サイドバーがある」と指摘する。そして、1つに統合されたシステムを使うことになる。
通常はURLを入力する欄に質問を入力すればよい。Atlasは、あなたがウェブサイトに行きたいのか、ChatGPTから答えを得たいのかを理解する。記事を読んでいる最中にサイドバーをクリックすれば、ChatGPTは即座に文脈を把握する。1行もコピーせずに、要約、説明、深掘りができる。



