ここ数週間、これまでの金価格の急上昇が一転して失速し、ビットコインも激しい値動きを見せている。
ビットコイン価格は約12万6000ドル(約1900万円。1ドル=152円)という史上最高値から後退し、トレーダーたちは2026年に向けて新たなショックが迫っていると警戒している。
バイナンス創業者、ビットコイン価格は金を上回ると主張
そんな中、世界最大の暗号資産取引所であるバイナンスの創業者、チャンポン・ジャオが、ビットコイン価格は最終的に金を上回ると主張した。
「予測:ビットコインは金を超えるだろう」と、バイナンス創業者のチャンポン・ジャオはXに投稿した。「正確にいつかは分からない。時間はかかるかもしれない。しかし、それは必ず起こる」。
バイデン政権下の司法省との和解によってバイナンスCEOの座を退いた後も、ジャオは依然としてバイナンスの最大株主である。
過去12カ月間でビットコイン価格は62%超上昇した。これは、ドナルド・トランプ大統領がビットコインおよび暗号資産の規制緩和を政権の優先事項とし、さらにトランプの家族が金融業界による「口座閉鎖」の被害を主張してビットコインや暗号資産の採用を進めたことが背景にある。
金価格も上昇しており、トレーダーたちは米ドルのディベースメント(価値の希薄化)への懸念から、この伝統的な安全資産へと資金を移している。
金の時価総額約4362兆円に対し、ビットコインは約319兆円
金の時価総額は今年28兆7000億ドル(約4362.4兆円)に達し、前年同時期比で50%増となっている。これに対し、ビットコインの時価総額は約2兆1000億ドル(約319.2兆円)にすぎない。
金の下落とビットコインの反発、資金流入の流れに変化はあるか
今週、金価格は史上最高値から反落する一方、ビットコイン価格は上昇した。
スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査部門責任者を務めるジェフリー・ケンドリックは、「金の急落は、ビットコインが強く反発する中で起こった」とEメールで述べた。
「これはおそらく、『金を売ってビットコインを買う』という資金の流れによるものだ。中期的にはこうした動きがさらに見られると考えており、もし同様の傾向が続くなら、ビットコインの底値形成にとって良い兆候になる。最近まで金はビットコインを大きく上回るパフォーマンスを示してきたが、その流れは変わりつつある」。
ビットコイン価格が10万ドル(約1500万円)を下回る可能性は?
一方で、暗号資産市場の観測筋の中には、ビットコイン価格が10万ドル(約1500万円)を下回る可能性を懸念する声もある。ただし、強気派のトレーダーたちは、そうした下落局面はむしろ買いの好機になると見ている。
「ビットコインが10万ドルを割る展開は避けられないと今は考えているが、その下落は短期間で終わる可能性がある」とケンドリックは述べ、「これがビットコイン価格が10万ドルを下回る最後の機会になる可能性もある」と付け加えた。
「10月10日の米中貿易戦争懸念による売りで、さらなる上値追いの動きは終わった。今問われているのは、ビットコインがどこまで下げれば底を見つけられるかということだ」とケンドリックは指摘している。



