ジャオの推定資産は約13兆円
23日時点におけるジャオの推定資産は856億ドル(約13兆円)で、世界の富豪ランキングで第21位に位置している。彼はCEO職を辞任した後もバイナンス株の約90%を保有し、同社のトークンであるBNBも大量に保有している。
一方、トランプの推定資産は71億ドル(約1.1兆円)で、最新の財務開示報告書によると、2024年に彼はワールド・リバティ・フィナンシャルから5700万ドル(約87億円)超の収入を得ていたことが分かっている。
恩赦報道を受け、バイナンスのBNBは価格が上昇
BNBは23日に5%上昇し、朝方の下落分を取り戻した。ジャオへの恩赦が報じられた後の1時間で、BNBの価格は約1079ドルから1131ドル(約16万~約17万円)超に上昇した。BNBは過去1年間で96%以上急騰しており、時価総額ではテザー、イーサ、ビットコインに次ぐ第4位の暗号資産となっている(CoinMarketCap調べ)。
ジャオは、資金洗浄防止法違反、無免許送金、制裁違反で有罪に
ジャオは2017年にバイナンスを設立し、3億人を超えるユーザーを抱える世界最大の暗号資産取引所へと成長させた。2023年、バイナンスとジャオは司法省との司法取引で、資金洗浄防止法違反、無免許送金、制裁違反を認めた。これらの告発は、財務省および商品先物取引委員会による指摘に続くものであり、当時の財務長官であるジャネット・イエレンは、「バイナンスは利益追求のために法的義務を無視」し、ハマス、イスラーム聖戦、アルカイダなどによる不審取引を防止しなかったと述べた。バイナンスは総額43億ドル(約6536億円)の罰金支払いに同意したが、その支払いが完了したかどうかは現時点で不明である。
フォーブスは2022年2月、バイナンスがSPAC取引の一環としてフォーブスへ2億ドル(約304億円)を出資する予定であると発表したが、この取引は実現しなかった。この提案は、ジャオとバイナンスがフォーブスに対する名誉毀損訴訟を取り下げた数カ月後に行われたものだった。


