交際中であろうとなかろうと、正直であることは生きていく上での美徳だ。カップルにとって、それは特に不可欠なものだと感じるかもしれない。透明性と率直さは、カップルの双方が努力できる最も重要なこととしてよく挙げられる。それはすべてを結びつける接着剤のようなものだ。そして多くの点で、これは真実だ。少なくとも誠実さの最低ラインなしには、健全な関係の土台の半分さえ築くことはできない。
とはいえ、揺らぐことのない完全な正直さが常に最善の策だとしたら、「言わない方がいいこともある」などという言葉はこれほど長く使われてこなかっただろう。すべての正直さが私たちの思うほど役に立つとは限らず、同様にすべての沈黙が私たちの信じてきたほど欺瞞に満ちているわけではない、というのが真実だ。
話すべきでないときを知ることで、残酷な正直さよりもずっと安全につながりを保てることが、研究でますます示唆されている。「ありのままを話す」よりも優しさと配慮を選んだ方が、あなたにとってもパートナーにとっても、格段に良い結果をもたらす場合もある。
心理学的研究によると、恋愛関係において自分の胸の内にしまっておいても全く問題ないことは以下の2つだ。
1. 身体の変化
最近気づいたパートナーの身体の変化を指摘するのは、自然なことだと感じるかもしれない。ちょっと太った、シワが増えた、吹き出物が新たにできたといったことを指摘するのは親切だとさえ思えるかもしれない。相手が自分のケアをする手助けをしていると思ったりする。何しろ正直であることは思いやりの一部で、何か気づいたら、ちゃんと伝えるというのが一般的な認識だ。
だがパートナーの身体についてのコメントとなると、良かれと思ってのものでも、粗探しのように受け取られることがある。
専門誌『Family, Systems, & Health(ファミリー・システムズ・アンド・ヘルス)』に掲載された研究によると、約55%の人が恋人との体重に関する会話で後味の悪い思いをするという。これは、会話がどのように始まったかとは無関係だった。
言い換えると、コメントが穏やかなものであろうと(「最近少し太ったね」)、冗談めかしたものであろうと(「デザートを楽しんでいる人がいる」)、あるいは応援するようなものであろうと(「一緒に運動するといいかも」)、不安や自意識、羞恥心という同じ結果を招く可能性が高い。
十中八九、あなたが気づいた変化は、パートナーにとっては目新しいことではないだろう。相手にとっては自分の身体であるため、あなたがそれに気づいたということは、相手もほぼ間違いなくすでに気づいているはずだ。



