サイエンス

2025.10.25 18:00

ペットとして人気の「ヘビ」4種 15年以上になる飼育のアドバイス

ボールニシキヘビ(Shutterstock.com)

ペットとして飼育するヘビを選ぶ際の注意点

1. 自分が対応できるレベルに合った種を選ぶ:コーンスネークや一部のキングスネークはそれほど手がかからず、気質も穏やかなため、ヘビの飼育初心者向きの選択肢と言えるだろう。それと比べるとボールニシキヘビは、飼育環境の細かい点にまで注意が必要だ。ボア・コンストリクターではさらに要求が厳しくなる。

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2. 入手先は重要:可能であれば、野生個体ではなく、飼育下で繁殖した個体を選ぶことが望ましい。これにより、一般的には個体に加わるストレスや病気のリスク、野生個体数に与える影響を減らすことができる。売り手に対しては、飼育ケースの写真や飼育履歴、健康状態の保証を求めよう。

3. 見た目の美しさよりも、居住環境の確保を優先する:モルフやレアな柄に食指が動くかもしれないが、最適な居住環境の確保(適切な飼育スペース、温度、湿度、エンリッチメント、静かな隠れ家)は、決して譲れない最優先事項だ。人気の種でも、劣悪な飼育状況下では体調に変調をきたすことがある。この点は、ボールニシキヘビ取引の分析で十分に裏づけられている。

4. 長い付き合いになることを覚悟する:ペットのヘビは、適切に世話をすれば15年から25年、場合によってはさらに長期間生きる。何十年間もいっしょに心地よく暮らせる種を選ぼう。

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5. リスクや動物から伝染する疾患について知識をつける:ここまで紹介してきたヘビは、一般的には安全だが、サルモネラなどの病原菌の感染例も記録されている。ヘビを触る手や、エサとなる動物の扱い、飼育スペースの清掃など、衛生的な状態を厳格に維持することが非常に重要だ。

6. 食事行動の変化に備える:一部の種は、時おり絶食状態になることがある(特にボールニシキヘビについてはよく知られている)。こうしたヘビの飼育を検討するなら、個体の体重を監視し、それにもとづいてエサやりのスケジュールを調整するべきだ。これに対してコーンスネークは、安定した環境のもとでは、一定のペースを守ってエサを食べる傾向がある。

7. まずは飼育場所や飼育方法の見通しを立ててから、ヘビを迎える:準備段階で問題があるような環境では、どんなヘビも健康で長生きはできない。適切なケージや床材、隠れ場所、暖房、湿度管理ができる環境を用意し、逃げ出されないようにしっかりと対策をとることは、モルフを手に入れることよりも重要だ。

ヘビの種には生物学的に興味をそそるものが多いが、商取引や趣味でヘビを飼育する人たちの興味関心は、行動が予測可能で、扱いやすい一握りの種に集中する傾向が強い。大きさや気質、必要な世話、長期にわたる飼育が必要かどうかなど、検討すべき要素は、種によって違いがある。

賢い飼い主になるためには、生物学の知識と、良心的な入手先を見極める目が必要だ。筆者としては、ヘビの飼育という趣味の世界に足を踏み入れようとする人すべてに、物珍しさよりも、動物にとって快適な居住環境の確保や現実を重視するよう促したい。そして、ヘビの飼育は数十年にもわたることを理解し、常に新しい知識を身につけるよう心がけて欲しい。

forbes.com 原文

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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