2. コーンスネーク(学名:Pantherophis guttatus)
コーンスネークは、昔から初心者向きのヘビとされている種の1つだ。Googleトレンドをもとにしたバルデスによるランキングでも、コーンスネークはさまざまな爬虫類の中でトップ10入りを果たしていた。爬虫類の取引カタログでも、コーンスネークの広告は頻繁に目に入る。
爬虫類学の視点から見ると、コーンスネークには頑強さという特徴がある。洞窟での生活によく適合し、解凍した冷凍エサでも喜んで食べ、熱帯に住む種と比べれば、湿度が低い環境でも生きていける。
成体の体長は約90~150cmで、趣味で爬虫類を飼いたいという人にとっても扱いやすい大きさだ。行動に関しても落ち着いていて、好奇心は強いが攻撃的ではない。
とはいえ、どんな種でもリスクと無縁ということはありえない。学術誌に報告されたある事例では、コーンスネークがエサ用マウスを食べたのちに、食物経由のサルモネラ菌による食中毒を発症している。稀なケースであり、予防は可能だとはいえ、ヘビから人間に感染する病気のリスクが存在することが示されている。
初めてヘビの飼育に挑戦する人にとって、コーンスネークは非常に適した選択肢だと筆者は考えている。ただし飼い主になる人は、検疫や衛生状態に関するルールを守り、入手先にも気を配る必要がある。
3. ボア・コンストリクター(学名:Boa constrictor)
ボア・コンストリクターは「エキゾチックペット(普通ペットにはしない動物種のペット)」の取引において、強力な存在感を誇っている。これには、個体の大きさや、印象的な見た目、飼育下で繁殖した個体が手に入りやすいといった理由がある。
バルデス作成のランキングでは、ボア・コンストリクターはコーンスネークの後塵を拝しているものの、他のヘビよりは上位にランクされている。
マシンビジョンを活用してヘビの種を特定した研究でも、ボア・コンストリクターは、より信頼度の高い判別がしやすい種の1つとして挙げられている。これも、この種のヘビが他と異なる、明確な外見を持つことを裏づける研究結果だ。


