「割り勘」が原因で次のデートを辞退する女性も
「初デートの会計方法が原因で、2回目のデートを断った経験はあるか?」という問いには、23%が「ある」と回答。そのうち「割り勘にされたこと」よりも、「会計時の相手の態度や言動が気になった」という理由が倍以上にのぼった。

ここでも、支払い方そのものよりも「ふるまい」が印象を左右している。また、完全な折半でも印象が良くはないのに、男性側がわずかに多く払って恩着せがましく振る舞う──そんな些細なことが、信頼を損ねる原因になりやすい。初デートで求められているのは、金銭的なスマートさではなく、相手を気持ちよくさせる自然な振る舞いだ。
それでも「おごられて当然」は少数派
「初デートの会計時、あなた自身はどのように行動することが多いか?」という質問では、94.5%の女性が自ら支払う姿勢を見せていた。「私も払います」と声をかけたり、財布を出して支払いの意思を示す人が大半で、「相手が払うのを待つ」と答えた人はわずかだった。
多くの女性は、奢られることを当然とは思っていない。だが、初回で「割り勘」と言われると戸惑うのは、金額の問題ではなく、関係の温度差に敏感に反応しているからだ。「初回くらいは気持ちよくリードしてほしい」「誘った側が自然に支払う方が印象がいい」──そんな“行為の温度”が、相手への好感度を左右しているのだろう。
これはあくまで筆者の個人的な見解だが、初デートで「一回目は僕が払います」と宣言されることにも違和感を覚える。これは「今回は奢るが、次からは割り勘」という行間が透けて見えるからだ。ごちそうしてもらうことには感謝するし、割り勘も意義なし。しかし、そこが違和感の原因ではない。問題は関係が始まってもいない段階で勝手にルールを提示されること。「主導権は男性側にある」という印象が残ってしまうところがモヤっとしてしまうのだ。同じ支払いでも「こちらからお誘いしたので」「お会計は気にしないで」などスマートな表現なんていくらでもあるのに、なぜ「初回限定で奢ります宣言」をするのか。そもそも2回目があるとなぜ思うのか。表現の仕方が異なるだけなのに、結果的に機会損失をしてしまっているのはもったいない。
支払いは「人となり」を映す鏡
調査元の結婚相談所Presia代表は、「初デートの会計は金銭ではなく誠意を映す鏡であり、真剣な出会いほど些細な印象が関係の行方を左右する」と語る。Presiaが開催するお見合いの場では、男性が初回のお茶代を負担することがマナーとして推奨されているようだ。このルールによって無用な駆け引きを避け、互いに会話へ集中できる環境が整うらしい。初対面という最大の難関をスムーズに乗り越えるための配慮でもあり、誤解や探り合いを減らす仕組みとして機能しているようだ。
今回の調査は未婚の女性のみを対象にしたものだが、この結果を男性がどう感じるかも興味深い。恋愛の場での支払い方は、ビジネスでの関係構築にも通じている。相手の立場に立って考える姿勢や、タイミングを見極める感性──そうした人との距離の取り方が、恋愛でも仕事でも信頼を生む。初デートの会計は、単なる支払いではなく「人とどう向き合うか」を映す瞬間なのだと思う。


