2. コンテキスト内学習
大規模言語モデルは、トレーニングされた範囲でのみ機能する。しかしトレーニングはOpenAIによる開発段階で終わりではなく、ユーザーが利用する期間も継続する。つまり、使えば使うほど、AIはあなたに最適化されていく。
ChatGPTに自分の求めるスタイルや基準を理解させる方法の1つが、「実例を示すこと」である。プロンプトの中にいくつかの例文を含め、AIにパターンを学ばせることで、最後の例で同じパターンを再現させる。これを「コンテキスト内学習」と呼ぶ。
たとえば次のプロンプト例を入力してみよう。すると生成AIは、最初の2つの例文を基に、空欄となっている「カジュアル」向けの文章を提案する。
プロンプト例:
以下の英語のメール文面をフォーマルからカジュアルなトーンに書き換えてください。
フォーマル:I regret to inform you that the meeting has been postponed.
カジュアル:Hey there, just a heads-up, the meeting’s been moved to a later date.フォーマル:Unfortunately, we are declining your offer but thank you for reaching out.
カジュアル:Thank you for thinking of us! We appreciate your offer but will have to pass on this one for now.フォーマル:We are unable to accommodate your request at this time.
カジュアル:
3. ChatGPTのカスタマイズ
最後に重要なのが、ChatGPTをできるだけ自分仕様にカスタマイズすることである。特に仕事用や特定のタスクにのみ使う場合は、その設定が成果を大きく左右する。
ChatGPT(ウェブ版)での具体的な手順は以下の通り。
・画面左下にある自分の名前をクリック
・「パーソナライズ」をクリック
・あなたの役職、好み、組織の価値観、トーン(例:広報用、営業用)などを基に、「カスタム指示」欄に指示を入力
・会話全体で特定の行動・話し方を採用するよう指定
・ChatGPTの性格タイプを「デフォルト」「皮肉屋」「ロボット」「聞き役」「探求家」の中から選択
今回紹介したこれら3つのテクニックを使うことで、ChatGPTを使う際の生産性を最大化できる。また、自分の役割でより高い成果を出し、あなたがAIを戦略的に業務へ応用できるスキルを持っていることを示せる。「汎用的なAI出力」を生み出すだけのユーザーから1歩抜け出し、AIを真のビジネスパートナーとして扱えるようになろう。


