働き方

2025.10.24 07:15

働く女性の半数超が共感 「ワークライフバランス捨てる」発言の意外な受け止め方

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懸念されるのは言葉の影響力

一方、ネガティブに受け止めた29%の女性たちが最も懸念したのは「国のトップの発言が、ワークライフバランスを軽視する企業風土を助長しかねない」という点で35%を占めた。次いで「国全体がワークライフバランスを軽視していた時代に戻る可能性」が31%、「長時間労働を美徳とする風土が広がる」が16%となった。

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具体的には「一般への影響も少なからずあると思う」(32歳・フリーランス)、「国のトップの発言には社会全体に大きな影響があるため、言葉選びの慎重さも必要」(32歳・工場勤務)、「中小企業の社長が同じように考えかねない」(45歳・一般事務)といった声が寄せられた。

注目すべきは、ネガティブに受け止めた層のコメントを見ても、発言の真意そのものへの反対というよりも、言葉の選び方や社会への波及効果を心配する声が多かった点だ。

言葉が持つ影響力の大きさ

調査を実施した「Woman type」編集長は、ワークライフバランスは長く働く上で大事だが、高市氏が見せた強い決意はそれを否定するものではなく、多くの人の胸を熱くさせたと指摘する。

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その上で、「馬車馬」「ワークライフバランスを捨てる」という言葉がこれほど議論を呼ぶことについて、言葉を使って仕事をするメディアとして、改めてその使い方を考えさせられたとも言及している。

真意ではなく言葉の影響力への懸念

今回の調査結果で、肯定派の女性たちは高市総理の発言を「個人の決意表明」として受け止め、懸念派も情熱そのものは否定していない。興味深いのは、真意そのものよりも、トップリーダーの言葉が社会や企業文化に与える影響を懸念する声が目立った点だ。

「多様な働き方を尊重しつつ、努力や情熱を肯定できるような発信が理想」(32歳・工場勤務)という言葉に象徴されるように、多くの女性たちは高市総理の仕事への情熱自体は理解しつつも、それが「すべての人がそうあるべき」というメッセージとして伝わることを心配している。

トップリーダーの言葉が多様な働き方の選択肢を広げる方向に働くことを、多くの働く女性たちが期待しているのだといえる。

【調査概要】
調査対象:20~49歳の働く女性100人
調査期間:2025年10月8日~10月9日
調査方法:ウェブアンケート
調査媒体:Woman type

プレスリリース

文=池田美樹

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