サイエンス

2025.10.21 16:00

いま「一番人気の犬種」は?ベスト3とワースト3発表 あのブヒ系からバズらない名犬まで 米国

フレンチブルドッグ(Shutterstock.com)

3. ゴールデンレトリーバー

Shutterstock.com
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ゴールデンレトリーバーは、昔から米国の家族生活と切っても切れない関係にある。おとなしい気質、驚くべき知能、高い社交性を考えれば、この品種がいまもトップ3に食い込んでいるのは当然だ。

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社会的認知能力を調べるテストでも、ゴールデンは高得点を記録し、特に人が発するシグナルの理解に優れていることが知られている。セラピードッグや介助犬としての適性が高い理由は、おそらくこうした特徴にあるのだろう。

ゴールデンレトリーバーのフレンドリーな気質は、ずっと以前から、低い攻撃性と高い親和的行動傾向を基準に選択交配が行われてきた結果の一つだ。

一方、『Canine Genetics and Epidemiology』に掲載された論文によれば、ゴールデンはがんの発症率が最も高い犬種の一つでもある。もともと犬種の遺伝子プールが小さい上に、犬種のなかでも特定の血統に人気が集中していることが、この深刻な遺伝的脆弱性にさらに拍車をかけている。

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それでも、進化的観点から見れば、ゴールデンの根強い人気は、情動的結びつきと行動の相性が、人と動物の関係の基礎であることを物語っている。

米国で不人気の犬種ワースト3

1. イングリッシュ・フォックスハウンド

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イングリッシュ・フォックスハウンドは、かつて英国貴族の狩猟に欠かせない存在だったが、AKCの登録数を見るかぎり、いまでは最も不人気な犬種の一つだ。

この犬種は、英国田園地帯の大邸宅の敷地を駆け抜け、集団で何kmもキツネを追い続けられるように交配されてきた。つまり、持久力と群れ内の協力に秀でている反面、ソファでゴロゴロするのにはあまり向いていない。

現代の犬の飼い主の多くは、このような活発な衝動をもつ犬を飼うだけの時間的・空間的余裕がなく、またそうしたニーズをもち合わせていない。フォックスハウンドは、本来の仕事が狩猟本能主体であったため、レトリーバーやシェパードと比べて、人への向社会性がやや劣る。このため、現代の米国家庭での生活にはあまり適していないと言わざるを得ない。

興味深いのは、フォックスハウンドの人気の凋落が、極めて急速に起こったことだ。狩猟者はいまもこの品種を、必要不可欠な伴侶とみなしている――このことは、学術書『Animals in Person』に収録された研究が示しているが、キツネ狩りや田園地帯の大農園が過去のものになるなかで、フォックスハウンドの生物学的特徴は、いわば現代生活には「オーバースペック」になってしまったのだ。

皮肉なことに、フォックスハウンドに最も近縁な犬種の一つは、人気ランキングの上位をキープしている。つまり、2024年のランキングで7位に入ったビーグルのことだ。

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翻訳=的場知之/ガリレオ

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