10月末に2026年の年賀状が発売されるが、デジタルコミュニケーション時代の到来や「年賀状じまい」が増えていることにより、発行枚数は年々減少を続けている。こうした状況の中、NEXERと圧着DMネットが共同で「手紙や葉書を贈ることについてのアンケート調査」を行っている。
それによると、手紙やハガキを贈る頻度について、「よく送る(月1回以上)」 「たまに送る(年に数回程度)」を合わせても、わずか11.8%という結果となった。これは約9割の人がほとんど送らないという現状を示している。

よく送るという人の理由としては、「懸賞品を狙っているから」「文通を趣味にしている」「大切な顧客への接遇」といった、趣味や必要性に基づく回答が見られた。一方、たまに送るという人は、「手書きの方が気持ちが伝わるから」「恩師に送る」など、手紙で伝えたい気持ちや伝える相手がいるという回答が多かった。
メールやSNSと比べて、手紙やハガキの方が「気持ちが伝わる」と思うかという問いに対し、「とても思う」「やや思う」を合わせると85.8%の人が伝わると回答。手紙やハガキをもらって嬉しかった経験があるかの問いには、「ある」が49.7%と半数の人が心に響いていることがわかる。


手紙の内容としては、人生の節目や困難な状況に届いたものが大半を占めており、メールやLINEなどのデジタルでは味わえない温かみを感じ、印象にも残る傾向にあるようだ。
手紙の方が気持ちが伝わると感じるのは、フォントで表されたキレイな文字より手書きの少し崩れた文字の方が感情が伝わること、そして手間をかけて書いてくれたと感じるからかもしれない。相手に気持ちを伝えたい節目では、手紙にするのがいいかもしれない。



