10月29日のFOMCで0.25%利下げ観測、CPI次第で相場が二分
連邦準備制度理事会(FRB)は今月末に予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)において、先月に引き続いて再び利下げを実施すると広く予想されている。これにより金やビットコインのさらなる価格上昇が起こる可能性があると一部では見られている。
0.25%利下げの確率は99%、FF金利は3.75〜4%へ
CMEのFedWatchツールによると、次回のFOMCで25ベーシスポイントの利下げが行われる確率は99%と見込まれており、これにより米国の政策金利であるフェデラルファンド金利は3.75%〜4.00%の範囲にまで引き下げられる見通しだ。
CPIは前年比3.1%予想、結果次第で相場が二分
インフレ率は依然としてFRBの目標値である2%を大きく上回っており、10月24日に発表予定の消費者物価指数(CPI)では、9月のインフレ率が前年同月比3.1%増になると予測されている(ブルームバーグ調べ)。
オランダの金融機関であるINGのアナリストらは今週発行されたメモの中で、「短期金利差もドルに不利な方向に動いており、年末までにFRBによる利下げ幅が50ベーシスポイント超、具体的には55ベーシスポイント程度になるとの予測が市場に織り込まれつつある」と述べている。「このような変動の激しい環境では、ドルの底値を見極めるのは非常に難しい」。
一方、FRBが50ベーシスポイント規模の利下げを行う可能性も高まっており、年内にさらに複数回の利下げが実施されるとの見方もある。これにより、ビットコインのようなリスク資産に資金が集まる可能性がある。
フラッシュクラッシュ後の市場、清算連鎖への警戒強まる
しかし、ビットコイン市場が経験した直近のフラッシュクラッシュによって、トレーダーたちはさらなる価格下落が暗号資産市場全体の大崩壊を引き起こす可能性に警戒を強めている。
「個人投資家は強制清算させられ、機関投資家はリスク管理に動いた。先週末の問題は、リスク管理という機能がうまく働かなかったということだった。実際、今回の下落は、市場全体に対するストレステストであった」と、タガス・キャピタルのアナリストたちはEメールの中で述べている。
ビットコイン下落でアルト急落の可能性
「だが、10月後半の2週間には別の危険が迫っている。もし再びアルトコイン市場に過剰なレバレッジがかかり、ビットコインが10%下落すれば、アルトコインは簡単に40〜50%下落する可能性がある。その時はゲームオーバーだ」


