(4)キャリアに関する知識の整理
たとえ仕事が繰り返しのように感じられても、あなたの知識や洞察力はそうではない。
職務に関する手引書を作り始めよう。
・自分が率いたプロジェクトから学んだことは何か
・どのような代替手段や解釈方法によって仕事が進めやすくなったか
・後任者が業務初日に知っておくべきことは何か
これらを随時更新される文書やブログ、指導ツール、あるいは評価時の上司との会話のきっかけにする。
自分の知っていることを把握している人は戦略的思考を発揮し、自然とより価値の高い職務の候補者となる。
(5)率先して上司と会話を
あなたが退屈していることに上司が気づくのを待っていたら、長い間待たされることになるかもしれない。そうではなく、あなたから次のことを行おう。
・自分が成し遂げたことの簡単なおさらい
・「より高いレベルで成長し、貢献し続けたい」などと正直な気持ちを伝える
・探求したい、あるいは伸ばしたい具体的な分野をいくつか挙げる
不満ではなく解決策を示すと、管理職は取り組みを高く評価する。
個人的な達成感だけでなく、組織にとっての価値に焦点を当てた要求をすることで、傲慢な態度にならずに成熟度と向上心を示せる。
レベルアップに退職は不要
成長のために退職願が必ずしも必要なわけではない。
次の昇進がいつになるのか、あるいはどんな仕事に空きが出るかはコントロールできないかもしれないが、自分の存在感の出し方や目標に向けた取り組み、価値の共有はコントロールできる。
注目される存在であり続けるとは、完璧な職務に就くことではない。どこに行こうが、どこに留まろうが、存在の適切さを付加するプロフェッショナルになることだ。
そして時として、キャリアにおける最も大胆な動きは辞めることではない。身を置く現状からリードすることを選ぶことだ。


