(2)停滞を戦略的な認知度アップに変える
職務が新鮮でなくなる理由の1つは、あなたの価値が見えなくなってしまうことにある。あなたが「すべてを把握している」と誰もが思い込み、注意を向けなくなる。
必要とされる存在であり続けるためには、自己宣伝ではなく知識の貢献を通じて、あなたの影響力を再び可視化するといい。以下の方法を試してほしい。
・熟知しているツールやプロセスについての短い学習セッションをリードする
・自分が開発したチームビルディングの方法を文書化し、他の人と共有する
・若い同僚の指導を提案し、その過程でリーダーシップを発揮できる人材と目される
ゴールは、たとえ自分の職務が変わっていなくても自分がまだ進化し、価値が増しており、そして他の人が何かを学べる存在であることを示すことだ。
(3)負荷をかけすぎずに職務を拡大
必要とされるということは、より多くのことをこなすことではなく、より重要なことをすることだ。
新しいチームに自分の知見をもたらすことができる、部門横断的なプロジェクトや試験事業、委員会を探してみよう。このような横方向への動きでは人間関係を築き、認知度を高め、現在のポジションを変えることなくプロフェッショナルとして成長し続けるスキルを身に付けられる。
また、会社の目標につながる新しい取り組みを提案することもできる。例を以下に挙げる。
・会社が人工知能(AI)に注力しているのであれば、倫理的な使用方法やチームの準備態勢について話をリードできないか
・人材の定着が課題なら、退職する人との面談や入社時のフィードバックから得た知見を共有できないか
職務の拡大に肩書きは必要ない。必要なのは、埋めるべき溝と、急ぐあまり他人を不快にさせることなく介入してリードしてくれる人だ。


