あなたは自分の仕事を極めたと感じている。締め切りに動じることはない。会議やプロジェクト、評価で何を期待されるかを把握しており、チームには力がみなぎっている。
一見、あなたのキャリアは安定し、華々しいものになっているようにさえ見えるが、内心では行き詰まりを感じ始めている。退屈しているのだ。仕事に行きたくないし、行くとしても、できるだけ早く仕事を終わらせるために可能な限り早く始める。
やりがいも情熱も、そして明らかな次のステップもない。辞める準備はできていないが、成長もしていない。
あなたの能力は今の仕事の内容を上回っているが、次に何をすべきかわからない
これは、誰も口にしない秘かに忍び寄るキャリアの危機であり、意図的に必要最低限の仕事しかしない「静かな退職(quiet quitting)」ではない。あなたの能力は今の仕事の内容を上回っているが、次に何をすべきかわからない。
朗報もある。進化するために昇進や転職を待つ必要はない、ということだ。この記事では、今いる職場で必要とされる存在であり続け、プロフェッショナルとしての勢いを取り戻す方法を紹介する。
(1)先駆者となって存在感を示そう
長く職務に就いていると「自動操縦モード」になりがちだ。タスクをこなし、締め切りを守り、波風を立てない。
だが存在感はルーティンの上に築かれるものではない。主体性の上に築かれるものだ。
現在の責務にとどまらず、次のことに目を向けてみよう。
・自分の周りでうまくいっていないことは何か
・チームや部署が苦慮し続けていることは何か
・非効率で時代遅れ、あるいは文書化されていない社内プロセスは何か
そして1つの分野を選び、リソースや新しいプロセス、あるいは他の人が使えるフレームワークなど、解決策を静かに練り始める。こうして、誰かがあなたにもっと重要な肩書きを与えてくれるのを待つことなく、信頼できる存在から替えのきかない存在へと移行する。



