キャリア

2025.10.21 11:30

「40代からのキャリアチェンジ」を成功させる、究極の実践ガイド

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ステップ2 あなたを阻む「壁」を特定する

たとえキャリアチェンジを強く願っていても、無意識に壁を作ってしまうことはよくあることだ。その壁とは、失敗への恐れや、ハードルが高過ぎるのではないかという不安、あるいは単に何から始めればいいのかわからないといったことかもしれない。壁を壊すには、まず「壁が何か」を明らかにする必要がある。

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ステップ3 「王道のプロセス」を踏んで実現させる

1. 最終目標を定める:希望する仕事だけでなく、自分にとって大切なライフスタイル、働く環境、さらにはその仕事を通じて成し遂げたいことを具体的に思い描く。新しいキャリアは現在の仕事とどのように異なるのだろう?

2. 「自分」というブランド分析する:差別化要因、強み、好きな分野など、自分というブランドを分析する。それが目指すキャリアとどのように関連し、どう役立つかを書き出してみる。自己分析が正しいか、他者からフィードバックをもらうのも手だ。客観的な意見は、行動を後押しする力になる。

3. 転職時に使えるスキルを確認する:履歴書を見直し、過去20年間で培ったスキルの中から、新しいキャリアにいかせるものをすべてリストアップする。そして、新しい分野・職種に適した表現に言い換える。リーダーシップ、問題解決力、適応力、コミュニケーション力など、人間力を表す項目も忘れずに含めよう。

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4 不足しているスキルを把握し、学ぶ:目指す職種の求人情報をチェックし、最低限の応募資格を満たすために持っておくべきスキルを把握しよう。次に、そのスキルを学べるコース、資格、ボランティア活動、短期プロジェクトなどを見つける。このとき、40代で新しいスキル習得など…と尻込みする必要はない。Udemy(ユーデミー)、LinkedInラーニング、Maven(メイヴン)などのオンライン講座や、AIを活用したツールなど、学習を手助けしてくれるリソースは豊富にある。

5. 履歴書・プロフィールを作り直す:履歴書、LinkedInのプロフィール、エレベーターピッチ(強みや目標を伝える短い自己紹介)を見直し、目標に合った内容に作り直す。ポイントは、「過去」ではなく、「これから向かう方向」に焦点を当てること。 「ゼロから始める未経験者」ではなく、独自の価値を提供できる経験豊富なプロフェッショナルとして自分を位置づける。異なる職歴をマイナス要素と捉えるのではなく、これまでの経験を他の候補者と差別化する強みとするのだ。

6. 面接用の 「マイストーリー」を準備する:インパクトのあるストーリーは、採用担当者やリクルーターの心をつかむ最強の手段だ。あなたが最適な候補者であることを伝えるために、印象、そして心に残る独自のストーリーを考えよう。それをAIを使ってブラッシュアップし、新しい役割に適した説得力あるものに仕上げる。さらに、自分のキャリアアッププロジェクトについてAIに学習させておこう。「あなた自身」と「あなたにとって重要なこと」をAIに学習させることは、キャリアアップに役立つ9つのAI活用法のうちの1つだ。

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翻訳=猪股るー

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