5位 トルコ
2024年の外国人旅行者数:5260万人
欧州とアジアにまたがるトルコも、圧倒的なコントラストが際立つ国だ。カチカル山脈を縦走するハードなハイキングと、何世紀もの伝統が息づく入浴施設ハマムでの体に優しいぜいたくなケア、その両方が楽しめる。
イスタンブールは、東洋と西洋が出会う街だ。壮麗な歴史的建造物「アヤソフィア」の中を歩き回り(キリスト教の教会、イスラム教のモスク、そして博物館という変遷をたどって2020年からは再びモスクとなったが、礼拝以外の時間帯は観光客も立ち入りができる)、迷路のようなグランド・バザールで迷子になり、カップ一杯のチャイを手に、ボスポラス海峡に沈む夕陽を眺めてみれば、そのことが実感できるだろう。
さらに、アナトリア半島に深く分け入れば、カッパドキアで美を発見することもできる。ここでは、「妖精の煙突」と呼ばれるきのこのような形をした奇岩群や、空に浮かぶ熱気球が、夢のような景観を作り出している。
一方、歴史マニアなら、古代ギリシャやローマ時代の街の姿が今に至るまで保存されているエフェソスや、トロイの古代遺跡に目を丸くするだろう。また、「トルコのリヴィエラ」と呼ばれる、ターコイズブルーの海が広がる地中海沿岸には、アンタルヤやボドルムなどの、宝石のように美しい街が点在し、魅力的なビーチや活気のある港などを楽しむことができる。
だが、この国の売りは、人目を引く観光スポットだけではない。トルコはそのホスピタリティでも名高い国だ。街角の屋台で、ジュージュー音を立てるケバブや、サクサクした甘い焼き菓子「バクラバ」、焼きたてのシミット(ゴマつきの円形のパン)などを買い求め、舌鼓を打とう。また、地元の人たちの世間話をバックに、濃いトルココーヒーをすするのも乙なものだ。
6位 メキシコ
2024年の外国人旅行者数:4500万人
アステカ文明の遺跡から、コロニアル様式の歴史地区が魅力的なオアハカまで、メキシコは訪れる者の五感をわしづかみにし、離そうとしない。
「新・世界の七不思議」の1つに数えられるマヤ文明の遺跡「チチェン・イッツァ」で、歴史の世界に足を踏み入れよう。あるいは「サン・ミゲル・デ・アジェンデ」で、コロニアル様式の建物のカラフルなファサードや、丸石が敷き詰められた路地を堪能するのもいい。
大自然を愛する人なら、コスメル島の透き通った海でのシュノーケリング、チワワ州の赤銅色の渓谷を歩くハイキング、ホルボッシュ島の浜辺で、海中で光るプランクトンを愛でるなど、さまざまなアクティビティを楽しめる。
ビーチや照りつける太陽を愛してやまない人たちにとっては、ヤシの木が生い茂るトゥルムの砂浜や、サーフィンにぴったりの波が押し寄せるプエルト・エスコンディードの入江は、天国のような場所に感じられるだろう。
そして、メキシコ名物の料理がある。屋台で焼きたてのタコスをむさぼり、星が輝く夜空のもとで、メキシコ特産の蒸留酒「メスカル」のスモーキーな味わいを堪能しよう。
7位 香港
2024年の外国人旅行者数:4450万人
香港は、正式には国ではないものの(中国の「特別行政区」という位置付けだ)、単独で取り上げるに値する観光地だ。ここでは、摩天楼が古代の寺院と肩を並べており、ネオンが光る街並みは、昼夜を問わず活気に満ちている。
香港を象徴する乗り物「スター・フェリー」に乗り込んでビクトリア・ハーバーを渡り、そびえ立つ高層ビルが作り出すスカイラインのパノラマを堪能しよう。あるいは、ビクトリア・ピークに登って、見事な日没の眺めを楽しむのもいい。
香港は、ショッピングスポットとしても定評がある。中環(セントラル)のモールで高級ブランドのショップめぐりをしたり、旺角(モンコック)のマーケットで掘り出し物を見つけて値切るのも楽しみの1つだ。
また、食に関しても、歴史ある飲茶の店でお茶を楽しんだり、街角の屋台で鶏蛋仔(けいたんし、小さなボール型のワッフル)をほおばったり、ミシュランの星を獲得した点心専門店「添好運(ティム・ホー・ワン)」でカジュアルな食を楽しむなど、グルメな人なら迷ってしまうほど多くの選択肢がある。
また、香港の名所となっている庶民の信仰の場、神社仏閣もぜひ探訪しておきたい。ランタオ島の天壇大仏を訪ねたり、線香の香りが漂う文武廟の建物群をそぞろ歩いてみよう。
自然を愛する旅人も、ドラゴンズバックと呼ばれるハイキングコースを歩いて、目が覚めるような海岸の眺めを堪能したり、西貢のビーチでのんびり過ごしたりできる。
ハイファッション、古くから続く伝統的儀式、エネルギッシュなナイトライフ、世界最高の麺料理など、求めているものが何であれ、香港にはそのすべてがある。


