意図的な存在の重要性
ここで重要なのは、スマホを敵視すべきではないということだ。スマホは非常に便利なツールであり、多くの点でつながりの障壁になるのではなく、むしろつながりを促進するものだ。とはいえ、“注意を払うこと”は恋愛関係においてかけがえのないものであることが研究ではっきりとしている。注意を完全に向けなくなった瞬間、パートナーをしょんぼりさせたり、ちっぽけな存在だと感じさせたりするリスクがある。
パートナーのそばにいるときのスマホの使い方に気を配る
もちろん、スマホを完全に排除するというのは非現実的だ。その意味で、テクノロジーによる邪魔から2人の関係を守るためには、どうでもいいと思っている瞬間でもパートナーに完全に向き合うことが不可欠だ。
パートナーのそばにいるときのスマホの使い方に気を配ることは、その瞬間にそうすることが大事だと思う以上に重要なことだ。料理中にその日の出来事を話したり、テレビ番組を見て笑ったり、ソファに一緒に座ったりと、取るに足りないと思いさえする短いやり取りが親密さを強めたり脅かしたりする力を持つことがある。それはすべて、私たちの気配り次第だ。
食事中はスマホを伏せて置く、会話中はスマホを別の部屋に置いておく
そのため、食事中はスマホを伏せて置く、会話中はスマホを別の部屋に置いておくといったことが最優先事項となる。そうするためには、家庭で「端末を使わない」時間を確保し、「端末なし」の場所を設けることが不可欠だ。
スマホは私たちの日常に深く浸透しているかもしれないが、だからといって常に手に持っている必要はない。メッセージのキャッチアップやTikTokのスクロールのための時間と場所はある。だがそうしたことをするのはパートナーと充実した時間を過ごしているときではない。
何の変哲もない、“二度と取り戻せないつながりの機会”
研究から得られる気づきは、愛情とはどのようなものかを考え直す必要があるということだ。確かに、愛情はハグやキスという形をとることもあるが、常にとるアイコンタクトやうなずき、微笑み、そして最も重要なこととして耳を傾けることでもある。
こうしたことから、次回会話の途中でスマホをチェックしたくなったら、ちょっと考えてみてほしい。その瞬間はあなたにとって何の変哲もないものに感じられるかもしれないが、二度と取り戻せないつながりの機会である可能性は大いにある。


