健康

2025.10.21 07:15

妻の不調を理解できない夫たち。更年期の壁を壊す唯一の方法

gettyimages/pain au chocolat

会話で理解は劇的に変わる

では、実際に夫婦で更年期について話した場合、理解はどう変わるのか。「夫に自分の更年期症状を理解してもらえているか」と尋ねると、「理解している」と答えた女性は約4割にとどまった。また「妻の更年期症状を理解しているか」という質問では、男性の回答は約4人に1人だった。

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しかし、実際に更年期について夫婦で会話をした後では、女性の全員が「理解してもらえた」、男性の約9割以上が「理解できた」と回答している。

また「夫婦で話せてよかった」と感じた人は99%にのぼり、「もっと早く話しておけばよかった」と答えた人も約8割に達した。会話というシンプルな行為が、互いの理解と安心感を大きく高めることが明らかになった。

会話の質も、理解を深める大切な要素だ。体調を語るときは、「辛いことをわかってよ」などの責め口調ではなく、「最近こういう時にこう感じる」など、相手が想像しやすい言葉で自分を開示するほうが伝わりやすい。受け取る側も「どうしたの」「受け止めるよ」と返すことで、相手の不安を和らげることができる。つまり、更年期をめぐる会話とは、症状を説明する場ではなく「お互いを安心させるための対話」なのだと感じる。

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更年期は「どちらか一方の問題」ではない

今回の調査結果は、更年期が「女性の問題」だけではないことを示している。男性にもホルモン変化に伴う体調不良や気分の波があり、いわゆる「男性更年期」が存在する。お互いに「今日は少し体がだるい」「なんだか気分が沈んでいる」と小さく報告し合うだけでも、「機嫌が悪い」「怒っているのか」といった誤解は防ぐことができる。体調を共有することは、相手を責めるためではなく、関係を守るためのクッションになるからだ。

見方を変えれば、更年期は身体の変化であると同時に、夫婦の関係を見直すきっかけにもなり得るということ。「理解されない」と感じていた壁は、実は「話してみる」ことで簡単に越えられるのかもしれない。お互いの体調や気分を言葉にする——それが変化の多い年代を支え合って生きるための、もっともシンプルで確かな方法なのだ。

プレスリリース

文=福島はるみ

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