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2025.12.25 16:00

国境も性別も超えて、バーチャルヒューマンとともにフラットな世界をつくる〜フロンティア精神の体現者たち 〜

ニッカウヰスキー創業90周年を記念して、2024年10月に発売されたウイスキーブランド「ニッカ フロンティア」。創業から一貫して重視してきたのが、スコットランドからウイスキーづくりの技術と精神を持ち帰った創業者・竹鶴政孝に象徴されるフロンティアスピリットだ。

本連載は、「ニッカ フロンティア」にも受け継がれたフロンティアスピリットに共鳴する人物にインタビュー。困難に立ち向かい、新たな道を切り拓いてきたパイオニアは、どのような熱き思いを秘めているのだろうか。

連載第2回は、AIを搭載し、CG技術でつくり出した“バーチャルヒューマン”をプロデュースするジューストー沙羅が登場。バーチャルヒューマンとの衝撃の出会いや、より良い世界を実現するために問題を提起し続ける情熱に迫る。


「既存の枠組みにとらわれない」挑戦者の重要な要素

「ニッカ フロンティア」が創業者・竹鶴政孝から受け継ぐフロンティアスピリットは、その製法に色濃く表れている。

そのひとつが、ろ過だ。一般的にウイスキーは瓶詰め前の原酒を冷却し、にごりや澱の成分を強制的に溶出させて、ろ過する。「ニッカ フロンティア」はあえて冷却せず常温でろ過することで、香味成分を豊富に残し、原酒本来の豊かな香りや複雑な味わいが保たれる「ノンチルフィルタード」という製法を採用している。フロンティアスピリットの重要な要素である、「既存の枠組みにとらわれない」という思考で生み出されたウイスキーだ。

ジューストーは今回、「ニッカ フロンティア」の香りや味わいの特徴がふんだんに引き出される飲み方「フロートハイボール」で試飲した。玄人好みのウイスキーに比べて飲みやすく感じる一方、香りや風味をしっかり楽しめるのが第一印象と語る。

「ウイスキーはクセが強いお酒、というイメージがありましたが、ニッカ フロンティアは私好みのフルーティーさがあって、飲みやすい。フロートハイボールは、一口目でウイスキーならではのパンチがある味を楽しめて、最後までいろいろな変化が味わえるので、もっと広まってほしい飲み方です」

「ニッカ フロンティア」が竹鶴政孝から受け継ぐフロンティアスピリットは、ウイスキーを包み込むボトルデザインにも色濃く表れている。

このウイスキーのデザインは、一般的な商品とは一線を画し、これまでのウイスキーには見られなかった新しいデザイン性を生み出している。多くのウイスキーは、ボトルの正面にブランド名を配したラベルを施すことが多いが、本商品ではニッカウヰスキー社名ロゴの頭文字「N」を象徴的かつシンプルに配置している。また、ラベルはあえて透明にし、ウイスキーの液色そのものの美しさをボトル全体で見せる斬新なデザインとした。ニッカウヰスキーの歴史と誇りを現代に伝える、堂々とした佇まいである。

ニッカウヰスキーのイニシャル「N」が大きく描かれたボトルに対しては、「これまでのウイスキーのボトルデザインとは一線を画すようなスマートで新しい印象。インテリアとして部屋に飾りたくなります」と、アーティストでもある彼女らしい視点で印象を語った。

つながりが求められる時代、バーチャルヒューマンの役割

「既存の枠組みにとらわれない」という言葉は、ニッカ フロンティアにとどまらず、ジューストー沙羅を表す言葉としてもピッタリだ。

彼女は大学卒業、アーティストとして活動していた。その後、アート領域で通訳を手掛けるうちに、バーチャルヒューマンを創造する「Aww」の代表に声を掛けられ、ジョインすることになる。

現在、彼女がプロデュースに関わっているバーチャルヒューマン「imma(イマ)」は、COACHのグローバルキャンペーンのメインキャラクターに起用されたほか、ファッション誌「Harper's BAZAAR」台湾版の表紙を飾る。2024年4月には、国際的カンファレンス「TED conferences」でジューストーとともに登壇するなど、グローバルでimmaへの関心が高まっている。

バーチャルヒューマン、imma。SNSの総フォロワーは100万人を超え、広告モデルに数多く起用されている。
バーチャルヒューマン、imma。SNSの総フォロワーは100万人を超え、広告モデルに数多く起用されている。

ジューストーがimmaを知ったのは2019年。「AIとかバーチャルとかといったテクノロジーの話ではなく、最先端のアートだと感じた」という出会いが彼女の人生を一変させた。

「幼少期の私は人見知りで、人と話したい、つながりたいと思いながらもそれができず、絵を描くことが自信をもてるコミュニケーション法でした。だから私にとっては、アートは人と人をつなげるものなのです」

空想やイマジナリーフレンドを愛し、人類学から宗教学まで興味や関心を抱いたさまざまなことを横断的に学ぶ。エネルギッシュで行動的なところが魅力的な彼女だが、いわゆる常識と呼ばれるような枠組みに入れなかった寂しさもあり、自分の居場所を探し続けていた。

「友達からは『変わってる』と常に言われてきました。変わっているとみなされると、その先の会話が続かない。そんな私がAwwの代表から『おもしろいね!』と言われて、ようやく自分の居場所を見つけた気持ちになりました」

人は誰もが誰かとつながりたいと思っているし、居場所を欲している。だが、デジタルの普及でコンテンツがあふれかえっている時代では、一人ひとりが異なるコンテンツに触れているため、共有の会話が成り立たず、つながりにくい社会になった。人と人、異なる文化を持つコミュニティ同士の架け橋になりたい。国籍・性別・年齢を持たないimmaなら、その夢がかなうのではないか。そう感じたジューストーは、バーチャルヒューマンをプロデュースする世界へ飛び込んだ。

じゅーすとー・さら◎8歳から18歳までをカナダとハワイで過ごす。2018年武蔵野美術大学造形学部造形学科油絵専攻卒業。ギャラリーでキュレーターなどを務めたのち、00年にバーチャルヒューマンを手がけるAwwに入社。23年「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」SCIENCE&TECHNOLOGY&LOCAL部門の受賞者に選出される。2024年4月に「バーチャルヒューマンと共に生きる」をテーマに「TED conferences」に登壇。
じゅーすとー・さら◎8歳から18歳までをカナダとハワイで過ごす。2018年武蔵野美術大学造形学部造形学科油絵専攻卒業。ギャラリーでキュレーターなどを務めたのち、00年にバーチャルヒューマンを手がけるAwwに入社。23年「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」SCIENCE&TECHNOLOGY&LOCAL部門の受賞者に選出される。2024年4月に「バーチャルヒューマンと共に生きる」をテーマに「TED conferences」に登壇。

ソーシャルな話題もバーチャルヒューマンだから発信できる

ピンクのボブカットが特徴的でキュートな外見をもつimmaは、インフルエンサー/モデルという肩書からファッション関連の引き合いも多く、華やかな印象を受ける。その一方で、社会的なトピックの発信もする。その理由をジューストーに問うと、「フラットな世界をつくりたいから」という答えが返ってきた。

「社会への問題意識を発信したくても、個人のSNSでは炎上リスクがあるので言いにくい。そこでフラットな存在であるimmaに代弁してもらっているんです。私も、immaをプロデュースしているAwwのメンバーも海外にルーツをもつ人が多く、だからこそ見えている社会課題もある。その他の課題、たとえばジェンダーに関する課題も本当はもっと発信したい。バーチャルヒューマンであれば、複数の人の多様な考えを伝えられるし、ネガティブなコメントが来ても自分自身に言われたわけではないので過度に傷つかなくて済むという利点もあります」

immaが社会的なトピックをフラットな立場から発信することで、世間の注目も集まりやすくなるという。カンボジアでDV被害に遭う女性の支援活動をする団体について発信した際の反響が大きく、内閣府「クールジャパン・マッチングアワード2021」では奨励賞を受賞した。これに対して、ジューストーは喜びよりも衝撃の気持ちが先に来たという。

「発信の回数もボリュームもそれほど大きいものではなかったのです。にもかかわらず、賞をいただきました。つまりは、こうした発信をしている人が本当にいないのだという証左だと感じました」

テクノロジーを駆使してより人が幸せな世界をつくる

バーチャルヒューマンとともにフラットな世界を実現する――その目標に向けて、歩み始めたばかりだ。「バーチャルヒューマンの歴史はまだ浅いので、私自身もまだ想像できていない役割が生まれていくと思います」と、その無限大の可能性に期待が膨らむ。

彼女が挙げるバーチャルヒューマンの未来展望は、「世界で使われているすべての言語を話して、コミュニケーションを取りたいと思ってくれた一人ひとりと会話をする」「エンターテインメント領域においてファン同士をつなぐ」といったコミュニケーションに関するものばかりだ。

「人間は感情的な生き物。テクノロジーでもっとハッピーになれる方法を模索して、多くの人が孤独を感じずに生きていける世界をつくりたい。それが、私が思うフラットな世界です」

リアルとバーチャルを融合し、人々にとってより良い世界の実現を目指すジューストーとimma。彼女たちが秘めるフロンティアスピリットと活躍にこれからも注目したい。

NIKKA WHISKY



「ニッカ フロンティア」は、ニッカウヰスキー創業90周年を機に、創業者・竹鶴政孝のフロンティアスピリットを継承してつくり上げられた商品。特徴的な製法によって、マーマレードを思わせるフルーティーさと、心地よいスモーキーさが際立つ香り、コクのある飲み口、甘さが続く余韻を実現した。
推奨する飲み方は、フロートハイボール。「ニッカ フロンティア」の薫り高さを感じながら、ロックやハイボールへと味わいが変化していく楽しみが得られる。

Promoted by NIKKA WHISKY / text by Takako Miyo / photographs by Yooshinobu Bito / edited by Kaori Saeki / hair & make by Nozomi Fujimoto