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2025.10.18 17:00

心理学者が解説、恋人があなたを「無条件に愛している」ことを示す3つのサイン

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2. 愛とは努力することだと知っている

愛の多くが、見返りを期待するあまり失われてしまう。多くの人は、自分が愛されたいように愛している。パートナーはすべてを捧げ、関係を続けるために必要だと思う犠牲を払い、相手がやがて自分に愛を返してくれることを期待して、感情的な労働を通してあらゆることを背負い込むかもしれない。しかし、たいていの場合、それはうまくいかない。

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このようなアンバランスな関係は持続可能ではなく、やがてこの種の愛は苦いものに変わり、相手が努力しないと最終的には崩壊してしまう。互いの行いを記録することも、助けにはならない。

専門誌『Personality and Social Psychology Bulletin(パーソナリティ・アンド・ソーシャル・サイコロジー・ブレティン)』に掲載された最近の研究では、7000組以上のカップルを13年間追跡調査したところ、「取引志向」と呼ばれる、相手から受けた恩恵を記録し、見返りを期待する人は、やがて関係における幸福感が低下することが示された。うまくいっていたカップルは、互いの行いを記録する「点数制」を取ることなく、お互いを思いやり、助け合う「共同体志向」を持っていた。

無条件の愛とは、一方が常に与え、もう一方が受け取るということではない。相手の欠点も長所も受け入れ、共に成長するための努力を惜しまず、カップルが互いにオープンに愛することだ。

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パートナーが無条件にあなたを愛するとき、点数をつけたりはしない。無条件の愛は無私だ。そうしたパートナーの努力は、あなたを幸せにしたい、関係を強めたいという気持ちから来るものであり、何かを今すぐ、あるいは後から返してくれると期待しているからではない。

それは側にいて、最善を尽くし、純粋に気になるからパートナーをサポートすることだ。

バランスの取れた、互いに努力する愛こそが、人生の紆余曲折を乗り越えて長続きする愛だ。

3. 隣にいると安心し、自分の幸せが優先される

パートナーが自分のエゴやプライド、利己的な欲望よりも、2人の関係やあなたを幸せにすることを優先するとき、それは単なるコミットメント以上のものだ。パートナーのそばだと自分らしくいられる安心感を感じ、決めつけを恐れることなく深い感情的なつながりを経験することは、無条件の愛を示す最大の証だ。それはまた、時には自分の目先の欲望を犠牲にしてでも、純粋にパートナーの幸せとウェルビーイングを願うことでもある。

専門誌『Frontiers in Psychology(フロンティアーズ・イン・サイコロジー)』に2020年に掲載された研究では、愛に関する包括的な理論を提唱し、長く続く愛を生み出すために相互に作用する4つの核となる要素(魅力、つながり、信頼、尊敬)を特定した。

愛に不可欠な4つの要素の中でも、信頼と尊敬の役割は感情的な安全性を作り出し、パートナーの幸せを優先するため、特に重要だ。

信頼とはパートナーの頼もしさと精神的な支えを信じることであり、それによってあなたは拒絶や決めつけを恐れることなく、相手のそばで自分らしくいられるという心地よさを感じることができる。

尊敬とはパートナーを1人の人間として認め、相手のウェルビーイングに対してポジティブな感情を抱き、気遣うことだ。この尊敬には、相手のニーズや幸福を自分のものと同列にしたり、時には自分のものよりも優先したりすることも含まれる。

信頼と尊敬は共に、無条件の愛の特徴である感情的な安全性と無私の育みを支えるものだ。これらがあれば、人生でさまざまなことが起きても愛を深め、長続きさせることができる。

しかし、無条件の愛にも境界線があることを、心に留めておくことも重要だ。無条件に誰かを愛することは、虐待や無視、あるいは軽蔑に耐えることではなく、健全な境界線や説明責任を伴うものだ。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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