これらの認定証が高収入につながる理由
まず誤解のないように言っておきたい。これらの認定証を取得したからといって、すぐに年収10万ドル(約1500万円)を稼げるわけではない。認定証そのものがキャリアを劇的に変える「魔法の杖」ではないのだ。
しかし、それによってキャリアを大きく変える方法は数多く存在する。
「キャリア成長に積極的である」という姿勢を示せる
まず、あなたの履歴書に認定証を記載することで、雇用主に対して「自分は常にスキルの最新性を保ち、市場の変化に対応し、キャリア成長に積極的である」という姿勢を示せる。
とりわけAIによって急速に変化する今の時代において、自己成長に熱心な人材は、雇用主からより高く評価される傾向にある。
実際、履歴書にマイクロクレデンシャルを記載している人は、そうでない人に比べて96%も採用される可能性が高い。
学んだスキルに関する情報を発信することで、企業の採用担当や優良顧客の目を惹きつけられる
履歴書やLinkedInに認定証を掲載するだけでなく、発信することも重要だ。学んだスキルに関する情報をLinkedInなどで発信することで、自身の専門性を示し、企業の採用担当や優良顧客の目を惹きつけられる。
現在雇用されている場合には、学んだことを実際のプロジェクトや業務で応用すべきである。上司との1対1の面談時に、自身がどのように学び成長しているかを共有し、オンライン講座を通じてどんな成長を遂げているかを説明しよう。
こうした行動は、翌年の昇進や昇給を正当化する根拠として活用できる。
社内の新ポジションに応募する際、強力な交渉材料になる
また、同僚よりも多くのことを学ぶ、特にニッチ分野において学ぶことは、社内で優位に立つうえで非常に有利だ。自社内の新しいポジション(まだ存在しない役職を含む)に応募する際の強力な交渉材料にもなる。
学べば学ぶほど、仕事でより高い成果を出せるようになり、チームを指導する立場にもなれる。そして、社内で「頼られる存在」として認識されるようになるだろう。
私自身も同様の経験をしている。入社後わずか4カ月で初のマネジメント職への昇進を果たし、しかもその役職は新たに創設されたものだった。これは、意図的にコースや認定証を通じて自己研鑽を続けた結果である。
すべて無料で受講できる
本稿の執筆時点では、この記事で紹介した認定証はすべて無料で受講できるものばかりだ。したがって、今すぐ取り組まない理由はない。キャリアアップを始めるのに最適な機会は今だ。
マネージャー、上級管理職、会社員、フリーランサーなど、あなたがどの立場であっても、自分に合った講座が必ず見つかるはずだ。もしこのリストの中に惹かれるものがなければ、自分のキャリア目標に最も適した講座を探してみよう。意識的に、成長のマインドセットを構築することこそが重要なのだ。
なぜなら、「現状維持」ほど危険なものはないからである。


