キャリア

2025.10.16 08:15

稼げる開発言語ランキング。RustとGo、Rubyが平均単価上位

GettyImages

GettyImages

ITエンジニアの求人市場は、引き手数多な印象があるが、実際のフリーランスエンジニアの場合、どの程度の月額単価が得られるのだろうか。フリーランスエンジニア向け案件を取り扱っているエンが2025年9月度の月額平均単価を発表している。

それによると、月額平均単価は76.0万円で、2025年9月末時点での掲載案件数は51万1250件に上った。最高単価は「Python」で230万円だった。

開発言語別に見てみると、「Rust」が平均単価91.9万円でトップを飾った。これは先月比4.1万円(8.7%)増で5ヶ月連続単価が上昇している。Rustは高速な処理能力とメモリーの安全性を重視した言語で、システムプログラミングやWebブラウザの開発などで利用されている。

続いて「Go言語」(Googleが開発したWebやシステム、IoT開発などで利用され、並列処理を得意とする)が89.3万円、「Ruby」(オブジェクト指向型の言語で、WebアプリやAPIの開発などで利用されている)が87.1万円となっている。

フレームワーク別に見てみると、「Next.js」(ReactをベースとしたWebアプリケーションフレームワーク)が92.0万円でトップ。AI開発で人気のPythonを基盤とする「Django」が平均単価81.4万円(同3.9万円/5.0%増)と上昇傾向で、AI関連のバックエンドとして需要が拡大しているようだ。

職業別に見てみると、「SRE(Site Reliability Engineering)」が平均単価108.2万円でトップ。上位は高い伸びを示しており、サービスの安定稼働と事業成長に直結する職種が市場で強く求められていることがうかがえる結果となった。

かつて重宝されたC言語系は平均単価が70万円以下となっており、その時代に合わせた言語を習得していかないと、高単価な仕事が得られないのは明らか。エンジニアも常にアンテナを張り、最新言語を絶えず学んでいくことが重要だ。

出典:エン「2025年9月度フリーランスエンジニア案件月額平均単価」より

文=飯島範久

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事