さあ時間切れだ。Windows 10のサポートは終了した。PCをアップグレードしていない、または延長サポートに加入していない場合、この先PCはリスクにさらされるとマイクロソフトは警告している。しかし、アップデートできない2億台のPCの所有者に対し、グーグルは別の選択肢を示している——安全性に欠け、サポート対象外となったPCを「セキュリティが組み込まれた」ChromeOS Flex(クロームオーエス・フレックス)に変える提案だ。
10月14日がついに到来し、Windowsユーザーのアップグレードが殺到した結果、統計が乱れている。執筆時点で、市場シェアを提供するStatCounter(スタットカウンター)によれば、Windows 10は驚くべきことに35%を下回り、逆にすでに終息したWindows 7が突然23%に急伸しているという。
もちろん、そんなことは実際には起きていない。だが、これはWindowsのインストールベースの約30%が流動状態にあることを物語る。対応を先延ばしにしてきたユーザーが、いまはおそらくWindows 11へアップグレードしており、データの反映が追いついていないというわけだ。しかし、未移行の35%は約5億台のPCに当たり、それらはリスクにさらされるか、2026年10月まで最低限の延長サポートを選ぶことになる。
Windows 10の終了により、大量のパソコンが“電子ごみ”となるおそれ
米国公共利益研究グループPIRG(Public Interest Research Group)は、「残念ながら、いまだにWindows 10を実行しているコンピューターの40%以上は、Windows 11にアップグレードできない。Windows 11をインストールできない何百万人ものユーザーの1人であっても、まだ選択肢はある」と述べている。
PIRGは何よりも「コンピューターを捨てないこと」と訴える。というのも「Windows 10の終了により、推計で16億ポンド(約72万トン)の電子ごみが発生し得るが、あなたのコンピューターが埋立地行きになる必要はない」からだ。
主な用途がウェブ閲覧なら、グーグル「ChromeOS Flex」は無料で、安全で、使いやすい
同団体によれば、最善の選択肢は「新しいOSのインストールを検討すること」である。ある程度の技術に自信があればWindows代替としてLinuxを選ぶこともできるが、何百万人ものユーザーにとって「主な用途がウェブ閲覧なら、グーグルのChromeOS Flexは無料で、安全で、使いやすい」。そして新しいPCを買わずに済む。



