クラウドベースOS「ChromeOS Flex」とは
グーグルは、マイクロソフトがWindows 11に不適格と判断したものの依然として動作するPCを持っている、この新たなユーザー層に向けて、ChromeOS Flexを推している。「すでに所有しているデバイスを、費用をかけずに、セキュアで管理しやすい最新のクラウドベースのOSで刷新してください」と同社は呼びかけ、「既存のデバイスに新たな命を吹き込む」ことをうたう。
ChromeOS FlexはWindowsの代替ではない。Chromebookを使ったことがないなら、PCの形をしたタブレットやスマートフォンのようなものだと考えればよい。「起動は10秒未満、バックグラウンドで自動更新され、すばやく立ち上がり、時間がたっても遅くならない」。
これは、デバイス上のソフトウェアではなくクラウドから動作する。「クラウドベースのデバイスはより良く機能し、短時間でダウンタイムを減らせる」。そして、Windows 10の経緯を踏まえると極めて重要な点として、「サンドボックス化、実行ファイルのブロック、IT管理機能により、紛失・盗難時のデータ損失に対して比類のない保護を実現するセキュリティが組み込みで提供される」。
そして、おそらくWindows 11の要件を満たすためにハードウェアを更新したくない日常的なユーザーにとって、これが最大の売り——すなわちセキュリティである。「Windows 11と比較すると、ChromeOS Flexはより安全なデフォルト体験を提供する」とグーグルは言う。これは議論の余地があるにせよ、ESU(延長セキュリティ更新)の有無を問わず、少なくともWindows 10よりは確実に安全だ。
多くのWindows 10ユーザーは、ChromeOS Flexへの「ダウングレード」という発想に尻込みするだろう。だが、PCを埋め立てやリサイクルに回す代わりに、予備機や子ども用としてでもChromeOS Flexに変えることは、差し迫る電子ごみの洪水を和らげる有効な方法なのだ。
ChromeOS Flexをインストールする前に知っておくべきこと
・Google Playは利用できない
・Androidアプリは利用できない
・Windows 10のまま利用し続けるよりも、セキュリティ上安全
・ChromeOS Flexの対応動作環境(最小要件)
・ChromeOS Flex認定モデルの概要、認定モデルリストで自分のパソコンが該当するか確認


