あらかじめ隙間時間が生じることが予測できていても、大事な会議やアポイントなど直後に重要な予定が控えていると、集中して作業することが困難です。このような時間を無駄に過ごさない方法はあるのでしょうか。
現役コンサルタントで年間300冊以上のビジネス書を読む本山裕輔さんが隙間時間の最適な活用法を説いた新刊『仕事ができる人がキリの悪い時間にやっていること』(サンマーク出版)から一部抜粋、再構成してお届けする。
ソワソワを集中状態へと導く科学的手法
私の場合、企業研修の講師を務めたり、大人数を前にしたセミナーで話したりする機会がありますが、いまだにその直前はソワソワしてしまいます。実際に登壇して話し始めるまで1~2時間の隙間時間があるものの、どうしても後の予定に気が向いてしまうのです。あるいは、新幹線や飛行機での移動が午後に控えていると、午前中の予定になかなか集中できないこともあります。
こういった状況で、「難易度の高い仕事に着手する」「散歩や振り返りの時間に充てる」といった方法を試みても、目の前のことに集中できず中途半端に終わってしまいます。このような時間をどう過ごせばよいか、試行錯誤を重ねた結果見えてきた効果的な方法の一つが、「目の前のことに集中できる状態を作る」ことです。
ある程度まとまった隙間時間は確保できていますので、ソワソワして集中できない気持ちを「目の前のことに集中できる気持ち」へと変換できれば、その時間を有効活用できるはずです。
では、直後に重要な予定が控えていても、目の前のことに集中できるようになるにはどうすればよいでしょうか。
実際に試してみて効果があったのは、次の2つの方法です。
1つ目は、「瞑想」です。
瞑想は「今ここ」に集中する営みであるため、先の予定が気になってソワソワしている状態を解決するのに最適です。



