約束の時間を前に相手から「10分遅れます」と連絡があって10分空き時間ができたとき、あなたならどうしますか?
突発的に発生するものの、集中がしにくい隙間時間を有効活用しようとしても空回りしてしまうかもしれません。これに対して現役コンサルタントで年間300冊以上のビジネス書を読む本山裕輔さんが提唱するのが「2分ルール」。本山さんが隙間時間の最適な活用法を説いた新刊『仕事ができる人がキリの悪い時間にやっていること』(サンマーク出版)から一部抜粋、再構成してお届けします。
大原則、目先の数十分の生産性を追いかけない
「急に空いたこの20分で、新しい情報をインプットしなければならない。学んでいないと周りに差をつけられてしまう」
「10分の時間が空いたならば、メールの1通くらい返信しなければ。こういう1分1秒の積み重ねが大事である」
確かに、こういう考えを持っておくことも大事です。
しかし、目の前のことに集中できないときに、無理に「隙間時間で読書をしよう」とか「今のうちにメールの1通くらい返信しておこう」と意気込んでも、かえって空回りしてしまう可能性があります。であれば、無理に隙間時間を有効活用しようとしなくても、よいのではないでしょうか。
むしろ、目先の数十分の生産性を追った結果、致命的なミスを起こして、今後のビジネスにおいて致命的なダメージを食らうハメになったら、取り返しがつきません。集中できないときは、目前のタスクから手を引いたほうが賢明です。
しかしながら、せっかくできた隙間時間を何もせずに過ごすのは耐えられないという人もいらっしゃるでしょう。細切れでバタつくキリの悪い隙間時間も、積み重なれば1日30分、1週間で2時間くらいのボリュームになるので、少しは有効活用したいところ。



