サイエンス

2025.10.14 09:00

2025年ノーベル賞、米国人6人受賞も半数は移民──科学は世界を平等にする偉大な力

2025年10月8日、スウェーデン・ストックホルムにて行われた2025年ノーベル化学賞の発表。受賞者は(左から)京都大学の北川進、豪メルボルン大学のリチャード・ロブソン、米カリフォルニア大学バークレー校のオマー・M・ヤギー(Atila Altuntas /Anadolu via Getty Images)

米カリフォルニア大学バークレー校のオマー・M・ヤギー教授(Christopher Michel, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)
米カリフォルニア大学バークレー校のオマー・M・ヤギー教授(Christopher Michel, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

ヤギーは博士号取得後、科学の新境地を開拓する決意を固めたと述べている。カリフォルニア大学バークレー校はヤギーのMOF研究について「有機化学と無機化学を本質的に統合し、2次元材料と3次元材料へと拡張した」と説明する。

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同校化学部のアン・バレンジャー暫定学部長によると、ヤギーは「基礎的かつ実用的な性質をもった画期的な科学研究を行うにとどまらず、それを世界規模での指導と普及活動への意欲につなげている」。また「真に優秀な人材を育成し、全世界に機会を提供する」ためにバークレー・グローバル科学研究所を設立したという。

ヤギーは移民の出自を隠さない。「私は難民の家庭に生まれ、両親は読み書きもほとんどできなかった」とスウェーデン王立科学アカデミーのインタビューで明かしている。そして、そこから身を立てるのは「なかなか長い道のりだが、科学はそれを可能にする。科学というのは、世界を平等にする偉大な力だ」とし、次のように語っている。

「賢明な人々、才能ある人々、技能を持つ人々は、どこにでも現れる。だからこそ、機会を提供して彼らの可能性を解き放つことに注力すべきなのだ」

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forbes.com原文

翻訳・編集=荻原藤緒

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