2. 何でもないことでも話す
長く続いているカップルの多くは、たとえそれがほぼ何ということはなくても、趣味や考え、意見の共有などよく話をする。そうしたシンプルな日々の行いは、たとえ生活が慌ただしくても2人がつながりを保ち続けるのに役立つ。そうすることで、何か重要なことが起こったときに、いつも話す習慣がなければあり得ないような打ち明けやすさがすでにある。
2018年の研究では、カップルがどのように感情を調整して気持ちの面で相手とつながり、「感情伝染」を経験するかを調べた。感情伝染とはカップルが自分でも気づかないうちに互いの感情をとらえて共有する自然かつ自動的な方法のことで、例えば、どちらかが微笑むと相手も微笑み、幸福感が増し始める。
このような自動的な結びつきと並行して、カップルは意識的な感情調整も行っている。これは、許したり妥協したりすることを決めるなど、自分の感情を意図的に管理し、再構築することを意味する。
研究では、長く続いているカップルの幸福はこの2つのプロセス、つまりカップル間の自動的な共感と、感情を前向きに扱う意識的な努力が共に機能しているかどうかにかかっていることがわかった。
うまくいっているカップルはまた、日常のふとした瞬間に心からの愛情や感謝の気持ちを示している。
適度に犠牲を払い、妥協することで自分のエゴよりも関係を優先することを選択することは私たちの本能に反する傾向があるが、カップルを真に結びつけることが多い。カップルが良いことも困難なことも話し合うことで、2人の関係は回復力のあるものに保たれる。


