米国時間10月9日に合意が発表された後、トランプは「ノーベル委員会は自らのやるべきことをやるだろう。彼らが何をしようとかまわない。1つ確かなのは、私はそのため(ノーベル賞のため)にやったのではないということだ。私は多くの命を救うためにやったのだ」と述べた。
トランプは多数の推薦を受けた。パキスタン政府やイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相からのものも含まれるが、その多くは2月1日の締め切り後に出されたものだった。
ノルウェー・ノーベル委員会の議長ヨルゲン・ワトネ・フリドネスは、マチャドを受賞者として発表するにあたり「彼女は祖国の野党勢力を結束させてきた。彼女はベネズエラ社会の軍事化に抗して一度も揺らがなかった。彼女は民主主義への平和的移行を支持する姿勢を堅持してきた」と述べた。ベネズエラにおける民主化運動の指導者であるマチャドは、2024年の大統領選挙で不正の疑いが持たれ、その後ニコラス・マドゥロ大統領が反対派への弾圧を始めたあと、昨年からは身を隠していた。
今年は合計338の候補(個人244、団体94)が推薦された。委員会は、元ノルウェー議員5人で構成され、受賞から50年が経過するまで推薦者名を公表しない方針である。
トランプの受賞への働きかけは第1期時代にさかのぼり、これまでにも複数回推薦されてきた。2018年、2020年、2021年などが含まれる。ネタニヤフやパキスタン政府に加え、今年は共和党のリンジー・グラム上院議員(サウスカロライナ州)、バディ・カーター下院議員(ジョージア州)、クラウディア・テニー下院議員(ニューヨーク州)など、複数の共和党議員もトランプを推薦した。米大統領で平和賞を受けたのは、セオドア・ルーズベルト(1906年)、ウッドロウ・ウィルソン(1919年)、ジミー・カーター(2002年)、バラク・オバマ(2009年)の4人となる。


