宇宙

2025.10.10 15:00

緑色に輝くレモン彗星とスワン彗星、見つけ方と写真撮影のコツ

2025年10月1日、スペイン南部マラガ県バジェホスにて撮影されたレモン彗星(C/2025 A6)(Javier Zayas Photography/Getty Images)

2025年10月1日、スペイン南部マラガ県バジェホスにて撮影されたレモン彗星(C/2025 A6)(Javier Zayas Photography/Getty Images)

今月下旬にほぼ同じタイミングで見ごろを迎える2つの緑色の彗星、「レモン彗星(C/2025 A6)」と「スワン彗星(C/2025 R2)」はすでに、北半球から双眼鏡や小型望遠鏡を使えば観測できる状態になっている。もう1つ、必要なのは忍耐強さだ。今のうちから両彗星を観察するのに役立つ情報を以下にまとめた。

主なポイント

レモン彗星(C/2025 A6)とスワン彗星(C/2025 R2)は、昨年10月に地球に最接近した「紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)」以来、双眼鏡で観測可能となった初の彗星だ。

2つのうち、より明るいレモン彗星(C/2025 A6)の公転周期は約1350年で、次に太陽系に戻ってくるのは西暦3175年頃になるという。スワン彗星(C/2025 R2)の公転周期はもっと長く、太陽の周りを1周するのに約2万2554年かかる。次回の太陽系訪問は西暦2万4579年になるとみられている。

レモン彗星(C/2025 A6)は現在、夜明け前の北東の低空、北斗七星の近くに見える。西の空の高い位置には半月よりも少しふっくらした月がかかっている。一方、スワン彗星(C/2025 R2)は日没後、南西の低空に現れる。これらの方角の地平線に光源がなく暗い場所を観測地点に選び、忍耐強く探すことが彗星を見つけるためのカギとなる。

2025年9月11日に発見されたスワン彗星(C/2025 R2)。9月17日撮影(Team Ciel Austral)
2025年9月11日に発見されたスワン彗星(C/2025 R2)。9月17日撮影(Team Ciel Austral)

満月を過ぎた今週後半からは月の出が遅くなり、日の入り後に月明かりのない時間帯が延びてゆく。スワン彗星(C/2025 R2)の位置を把握する絶好のチャンス到来である。

双眼鏡で覗く彗星は、ぼんやりとした小さな斑点のように見え、夜ごと少しずつ位置を変える。レモン彗星(C/2025 A6)は極めて速く移動しており、来週からは夜明け前と日没後の両方の空で観測可能になる。

どちらの彗星も今後2週間でより明るさを増し、10月20~21日頃の地球最接近時に最も見ごろを迎える見込みだ。特に21日は新月で、さらにはオリオン座流星群の極大とも重なる。

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翻訳・編集=荻原藤緒

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