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2025.10.09 14:00

デル株、長期業績見通しの上方修正を受けて「過去最高値」を更新

Jakub Porzycki/NurPhoto via Getty Images

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デル・テクノロジーズの株価は米国時間10月8日、同社がデータセンター製品に対する需要拡大を背景に長期的な売上高の成長見通しをほぼ倍増させた翌日に、取引時間中の過去最高値を更新した。

米東部時間午後2時5分時点で、デルの株価は前日比7.6%高の162.41ドルとなり、今年の最高値を記録した。同日の取引では一時166.10ドルまで上昇する場面もあった。

デル株は8日の終値でも過去最高を更新する見込みであり、これは昨年記録した160.18ドルの過去最高値を上回る水準である(日本版注:米国記事公開後に取引終了したデル株は、164.53ドルをつけた)。

この株価上昇は、デルが前日に長期の年間売上高成長率見通しを従来の3〜4%から7〜9%に引き上げ、EPS(1株あたりの純利益)の年間成長率の目標も8%から15%へと上方修正したことを受けたものだ。

デルは、パーソナルコンピュータやデータセンターインフラを含む「良好なポジションにある」製品ポートフォリオを持っているとし、とりわけ後者がAIブームにおける運用およびトレーニング需要に対応する上で不可欠であると述べた。

8日の午後時点で、ナスダックは約1%上昇し、S&P500も0.5%上昇した。

「顧客は、大規模なAIビジネスの展開のために、私たちが提供するAI、計算能力、ストレージ、ネットワーキングを求めている。私たちはその需要を成長と強力なキャッシュフローに結びつけることに成功しており、その多くを株主に還元している」と、デルのマイケル・デルCEOは声明で述べた。

ドナルド・トランプ大統領は、マイケル・デルをメディア王ルパート・マードックなどとともに、「4本から5本の指に入る世界トップクラスの投資家」の1人として挙げ、中国企業が所有するSNSアプリであるTikTokの一部を米国所有に移行させる取引に関与していると明らかにした。

第2四半期決算によると、デルのサーバーおよびネットワーキング事業は前年同期比で69%増加し、売上高は129億ドル(約1兆9600億円)に達した。同社は8月、次の会計年度にAIサーバーを200億ドル(約3兆400億円)相当出荷する計画を発表している。デルはエヌビディアと提携してAIサーバーを稼働させており、その顧客にはオープンAI、イーロン・マスクのAI新興企業であるxAI、クラウドコンピューティング企業のコアウィーブなどが含まれる。さらに、米エネルギー省(同省の次世代スーパーコンピュータを支える契約)や、アラブ首長国連邦のAI企業、G42とも契約を結んでいる。

第2四半期決算における総売上高は298億ドル(約4兆5400億円)となり、前年同期比で19%増加した。

forbes.com原文

翻訳=江津拓哉

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