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2025.10.09 18:00

大人の交友関係で孤独を感じるのはなぜ? 心理学者が「3つの理由と解決法」を解説

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2. つながりについて考えが凝り固まっている

成長の過程に持っていた基準で友人を縛ることはできない。大人になるとスケジュールはぎっしり詰まっており、優先順位も変わってくる。常に連絡を取り合うのではなく、柔軟に対応し、長い目で見てあなたが気にかけていることを証明するような方法で交流するようにしよう。

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ショート動画を共有したり、単に思い出したときに連絡を取ったりする

予定を立てたり近況を共有するために旅行を計画したりしても、結局週末は遅くまでゆっくり寝てしまう、という経験は誰にでもあるだろう。だが単純で一貫した気遣いでも、大人の友人関係を気分を一新させるような有意義なものに保つには大きな効果がある。ネコのショート動画を共有したり、たまに電話でおしゃべりをしたり、あるいは単に思い出したときに連絡を取るという形でもいい。

専門誌『Frontiers in Psychology(フロンティアーズ・イン・サイコロジー)』に2023年に掲載されたシステマティックレビューでは、友人関係の質と友人と過ごす時間はウェルビーイングの強力な予測因子であることが明らかになった。

他の要因も重要で、例えば友人が多いこと、良いニュースを共有したときに友人が肯定的な反応を示すこと、友人があなたの自立をサポートしてくれること、あなたが絆を維持するために継続的な努力をしていることなどが挙げられる。

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このような効果は部分的に、友人関係によって自分が特別で、大切にされ、活力を与えられていると感じ、基本的な心理的ニーズを満たすことができるからだ。

大人の交友関係を維持するという点では、毎日必ず会ったり話したりすることよりも思慮深く一貫した存在が重要だ。

3. コントロールできないことをコントロールしようとする

大人の交友関係で孤独を感じる大きな理由の1つは、あなたが心の中で期待を抱いていることにある。相手がすぐに返事をしてくれること、いつもあなたを仲間に入れてくれること、あなたがするように力を貸してくれることをあなたは期待している。そしてその期待が満たされないと失望が広がり、友情に影を落とす。

だが現実は違う。他人がどのように力を貸すかをあなたが指示することはできない。相手の行動に自分が感じているつながりを重ねるほど、自分の無力さを感じる。

専門誌『Advances in Life Course Research(アドバンス・イン・ライフコース・リサーチ)』に2022年に掲載された研究によると、人は年齢を重ねるにつれて、交友関係が同質になる傾向がある。つまり、年齢は異なっていても性別や教育レベルという点で友人はあなたと似ているのだ。私たちは人生の過程で、自然に特定の種類の人々に引き寄せられるが、すべての友人に完璧に応えてくれることを期待しても失望するだけだ。

相手に求めすぎなければ、真のつながりが芽生える余地が生まれる

大人の交友はそうした期待を内側に向けることでうまくいく。友人があらゆるニーズに応えてくれたり、あらゆる努力を示してれたりすることを期待するのではなく、親切なメッセージを送ったり、誘えるときに誘ったり、あるいは単に予期せぬ出来事などで思うようにいかないことがあるという事実を受け入れるなど、自分がどのようなアプローチを好むのかを考えるといい。

交友は決して一方的なものであってはならないが、お互いに多少大目にみることで交友関係は発展する。相手に求めすぎなければ、真のつながりが芽生える余地が生まれる。現在に注意を向け、大人の交友関係の浮き沈みを受け入れることで、人生で必ず起こる変化を乗り切るのを支える豊かで充実した絆が生まれる。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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