重視するのは「体験・感情」と「コスパ」
消費を行う際に重視する価値観では「体験・感情」が24.5%でトップとなり、僅差で「コストパフォーマンス」(24.2%)が続いた。経済的に余裕がある層であっても費用対効果への意識が高く、無形の価値と実利的な判断基準の両方が重視されている実態が明らかになった。
3位以下は「健康・ウェルネス」(12.7%)、「利便性」(9.7%)などが続いた。

年間消費額は10万円未満から100万円以上まで分散
さらに興味深いのは、QOL向上のために使う金額の幅広さだ。「自身のQOLが最も向上したと感じる消費に対して、年間でどのくらいの金額を使ったか」を聞いたところ、最も多かったのは「100万円以上」で27.9%だった。
しかし同時に、「50万円~100万円未満」が13.0%、「30万円~50万円未満」が13.9%、「10万円~30万円未満」が18.8%と、金額は大きくバラついた。10万円未満の層も2割強存在した。

この分散が示すのは、QOL向上のために「いくら使うか」よりも、「自分が価値を感じるものに使えているか」が重要だという事実だ。100万円使う人も、10万円使う人も、それぞれの基準で満足を得ており、金額の多寡は必ずしも満足度と比例していない。
調査結果からは、高所得層が体験や感情といった無形の価値を重視する一方で、コストパフォーマンスを意識しながら、自分が本当に価値を感じるものを選択している実態が浮かび上がった。
コーネル大学のトーマス・ギロヴィッチ教授らの研究などでは、モノより経験にお金を使う方が幸福度が高いと言われている。高所得層の約半数がコト消費を重視している結果を見ると、体験的にもそれが裏付けられているようだ。
【調査概要】
調査期間:2025年9月16日~9月19日
調査対象:世帯年収1500万円以上の20代~60代の男女330名
調査方法:インターネット調査


