先月、エヌビディアはOpenAIに対して1000億ドル（約15兆300億円）の投資計画を発表した。この出資により、ChatGPTの開発元であるOpenAIは少なくとも10ギガワット分のエヌビディア製システムをAIデータセンターに導入し、「次世代AIモデルの学習と運用」に活用できるようになる。最初の導入分は2026年後半に稼働開始予定だ。しかし、6日に発表されたAMDとの契約とは異なり、このエヌビディアとの契約はまだ正式なものではなく、両社はレターオブインテント（意向表明書）に署名した段階にとどまっている。
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AMDにとって今回の大きな追い風は、ライバルであるエヌビディアとインテルが数週間前に、インテルのCPUとエヌビディアのGPUを組み合わせた新しいカスタムチップの共同開発計画を発表した直後に訪れた。この契約の一環として、エヌビディアは約50億ドル（約7500億円）分のインテル株を取得すると発表した。
この提携が発表された際、AMDの株価は一時下落した。なぜなら、この動きがAMDがエヌビディアに対して持つ重要な競争優位を脅かすものだったためである。世界のデスクトップPC、サーバー、ノートPCの多くに搭載されているx86アーキテクチャのCPUを製造するライセンスを持つのは、AMDとインテルのみである。しかし、この新たな提携により、AI用途や高負荷なグラフィック処理を支えるエヌビディア製のGPUが、インテルのx86 CPUと密接に統合される道が開かれることになる。
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