経営・戦略

2025.10.07 11:30

何百万人もの中間管理職が「時代遅れ」になりつつある21の理由

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何百万人もの中間管理職が「時代遅れ」な存在になりつつある、と主張する記事がいくつか掲載されており、筆者のもとには、こうした記事についてわかりやすく説明してほしいという要望が来ている。

これら記事の主張の根拠はどういうものだろうか? こうした中間管理職はたいてい立派な教育を受け、長年にわたって成功を収め、すこぶる高い報酬をもらっている。それぞれの仕事で大きな尊敬を受けていることも珍しくない。では、いったい何が問題になっているのだろうか?

「より大きな問題」の中に含まれる問題

実際のところ、その疑問自体が、この問題を理解するための鍵となる。「中間管理職が時代遅れになっている問題」は、中間管理職である個人の特性というよりは、彼らが働く組織全体が時代遅れな状況になっていることに関係している。

複雑で多面的な問題を扱う際に役立つ洞察の1つとして、「全体の基礎について再考せよ」というものがある。言い換えれば、「問題解決のための時間が1時間あるなら、最初の55分を問題の定義に使い、残りの5分で解決しろ」ということだ(なお、この言葉はアルベルト・アインシュタインの言葉とされることもあるが、真偽は不明だ)。

問題相互の結びつき

「中間管理職が時代遅れになっている問題」について、1つの面だけを扱ってしまうと、ほかの多くの問題の規模や、相互の結びつきがわかりにくくなる可能性が高い。

それぞれの問題はどれもよく知られており、論文や雑誌で個別に何度も論じられてきたものだ。だが、企業やその中間管理職がどのように時代遅れになっているのか、その全体像を検証することは、あまり一般的ではない。それどころか、ほぼ前例がない。

すべての問題をまとめて検証すれば、問題の多面的な性質を把握しやすくなる。そうすれば、個々の問題を解決するのがどうしてこれほど難しいのか、その理由をより良く理解できる。

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翻訳=梅田智世/ガリレオ

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