ビジネスの現場で欠かせない接待や会食。取引先との信頼を深めたり、社内の絆を強める場として大切にされてきた日本企業の伝統だ。しかしその一方で、「断れずに飲む」という文化が、働く人の体調や翌日のパフォーマンスに影を落としている。株式会社自然食研が行った調査では、接待や会食で日常的に飲酒する会社員と内科医の双方に、「飲酒習慣」と「体調ケア」についてアンケートをとった。その結果、飲み会を避けられない社会人の現実と、企業全体としての綻びが同時に見えてきた。
◾️調査概要「接待・会食による飲酒習慣」に関する調査
【調査期間】2025年9月5日(金)~2025年9月8日(月)
【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
【調査人数】1,003人(①501人/②502人)
【調査対象】調査回答時に①接待や会食で日常的に飲酒する会社員/②内科医と回答したモニター
【調査元】株式会社自然食研
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
約7割が接待飲みを「断れない」
会食の頻度は人それぞれだが、週に何度も顔を出す人も少なくない。仕事の延長上の飲酒は普段よりも量が増え、つい“流れ”に乗せられてしまう。調査の結果では約7割が「断れずに飲むことがある」と答えており、仕事上の関係性や場の空気が個人の意思を上回る場面も多いようだ。


仕事の質を左右する体のサイン
接待や会食が続くと、翌朝の体調に変化を感じる人が多い。眠気や倦怠感、集中力の低下、頭の重さ。どれも軽い不調に見えるが、積み重なれば判断力や仕事の精度に影響しかねない。理想的なケアとして挙がったのは、「休肝日を設ける」「水分と栄養を補う」「しっかり眠る」といったごく基本的なセルフケアだ。

医師の9割が「ケアは必要」と回答
今回の調査では、会社員のほかに内科医にもアンケートが実施された。内科医の多くは当然ながら、接待や会食による連日の飲酒が肝臓に大きな負担をかけると見ている。自覚症状が出にくい臓器だからこそ知らないうちに疲労が蓄積していくため、医師の9割が「飲酒後の体調ケアは必要」と答えている。




