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2025.10.06 12:30

ロマンチックな言葉よりも効く、女性が最も好む「愛情表現」を心理学者が解説

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2. 思っている以上に男性は言葉を重視する

女性が行動重視なら、男性はどうだろうか。この点でゼンの実験は我々の理解に多角的な視点をもたらしている。男性の反応は、愛情のかけ方次第で変化することが研究で示された。

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「実験の材料を変えることで、異なる好みを導き出すことができる。例えば行為の『優しさ』を増やし、言葉の甘さを変えないようにすれば、個人の好みは必ず優しい行為にシフトするだろう」

男性の好みに関する従来の限定的な理解とは異なるこの柔軟性は、2024年の研究によってさらに裏付けられている。研究では、男性は女性に比べて言葉による愛情表現が80%多く、性的欲求が70%強かった。また、男性は文化的な規範により自由に対応することが判明した。

ここで重要なのは、男性も行動と言葉の両方に気づき、反応するということだ。恋愛における思考と行動のギャップを埋めるには、どちらも同じように歓迎される。ただし、どちらのシグナルが目立つかにもよる。言葉による肯定も、意味のある行動も、その表現が誠実で文脈に合っていると感じられれば違いが生まれる。

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具体的には次のようなことが挙げられる。

・行動に気づいたら言葉にする:例えば、パートナーが何かを直してくれたり、サポートしてくれたり、または笑わせてくれたりしたら、それを声に出して認める。

・行動だけでなく、人格を肯定する:パートナーがしてくれたことだけに感謝するのではなく、「あなたの子どもに対する忍耐強さが好き」「あなたの意欲に感心する」などと相手の人となりに言及する。

男性が常に言葉による励ましを求めているわけではないかもしれないが、そうした言葉を耳にすることは大半の人が思う以上に重要だ。このことを認識すれば、愛情の伝え方が驚くほど新鮮に感じられるだろう。

3. 秘訣は温かさと誠実さ

研究の究極の発見は、「どちらがいい、よくない」ということではないということだ。本当に重要なのは、パートナーがどれだけ温かみと信頼を感じるかだ。「この現象の根底にある心理的メカニズムは温かさと信頼感だ。その瞬間や状況において、温かく信頼できると感じられるような甘い言葉や思いやりのある行動を選ぶべきだ」とゼンは話す。

つまり、最もうまくいっている恋愛関係とは、カップルの双方が柔軟に両方のバランスを取っているものだ。こうしたことから、文脈に合った、本物だと感じられる言葉や行動を選ぶようにする必要がある。

その方法は以下の通りだ。

・愛情表現をその場に合わせる:ストレスの多い状況では行動が求められることが多い。つまり、代わりにタスクを引き受けたり、時間通りに現れたりすることだ。傷つきやすい場面では、言葉が求められることが多い。言葉で安心させたり慰めたり、あるいは励ましたりするといい。

・自分の考えや意図を行動で示す:「愛している」と言い、寄り添うことでそれを示す。謝罪し、変化することでその気持ちを示す。こうした言葉と行動の組み合わせによって親密さと信頼が築かれる。

・パフォーマンスよりも誠実さを常に選ぶ:空虚なお世辞や機械的なジェスチャーは通じない。「私は真につながるためにこれをやっているのか、それとも単に通り一遍的にやっているのか」と自問する。真の気遣いは中身を伴わない努力に常に勝る。

「行動は言葉よりも雄弁」という古いことわざを超えた、より微妙な愛情表現の側面を研究は浮き彫りにしている。女性にとって行動はより重みを持ち、はっきりと感じられる信頼性の中に愛を見出す。男性にとっては、ストイックさを要求されがちな世の中で、言葉による肯定は私たちが信じこまされている以上に心に響くかもしれない。

だが究極の教訓は、愛には言葉と行動の両方が必要、ということだ。そして完璧なタイミングと誠意がそろったき、最も効果を発揮する。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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