お気に入りのテレビシリーズが戻ってくることには、特別な何かがある。旧友と再会して互いの近況を語り合うようなものだ。Netflixでは、年内にいくつかの代表的な作品が新シーズンで戻ってくる。コメディ、ドラマ、ミステリー、SFが絶妙に混ざり合うが、すべてに通底するのは1つのテーマ──愛だ。
ザ・ディプロマット(10月16日配信、全8エピソード)
シーズン3は驚異的だ。この作品には非常に独特のリズムがあり、俳優たちがセリフを交わす様子は、言葉によるダンスを見ているかのようである。クリエイター/ショーランナー/製作総指揮のデボラ・カーンによる、今回も(極めて)スピーディでワイルドな展開に備えよう。前回の取材で、カーンは、ドナルド・トランプ大統領が2度目の当選を果たした2024年の大統領選の真っ只中にシーズン2が初公開されたことを振り返っていた。
シーズン3では、ホワイトハウスの内部や大西洋の向こう側で、物事が最も意外なかたちでほころび始める。
Netflixによる新シーズンのあらすじは以下の通り。
駐英大使ケイト・ワイラー(ケリー・ラッセル)は、同時に二つの大役をこなす機会を手にしたことで「望みが叶うこと」という特有の悪夢を生きることになる。だが彼女ならできるはずだ!
「ケイトは、テロ計画を企てたと副大統領グレース・ペン(アリソン・ジャネイ)を糾弾し、副大統領の座を狙っていることを認めたばかりだ。しかし、今や大統領は亡くなり、しかもその死に夫のハル(ルーファス・シーウェル)が意図せず関与した可能性があるなか、グレース・ペンが自由主義世界のトップに立つ。それでもハルはケイトを副大統領に据えようとする動きを止めない。やがて一度も望んだことのない役職に就いたケイトは、予想外の自由を手に入れるが、同時に英国外相オースティン・デニソン(デヴィッド・ジャーシー)との友情はより複雑なものとなり、新大統領の夫トッド・ペン(ブラッドリー・ウィットフォード)とはぎこちないながらも絆を築いていく」



