国内

2025.10.12 13:00

月面ビジネスから海運DXまで クロストレプレナーアワード受賞たちの現在地

イラストレーション=アヴィナッシュ・ウィーラスケラ

冷凍焼おにぎりの残渣を発酵させたアップサイクル商品の共同開発

サーキュラーエコノミー部門|受賞年:2023年

advertisement

▷ファーメンステーション、ニチレイフーズ

ニチレイフーズの冷凍焼おにぎり製造時に発生する「ごはんの残渣」を、ファーメンステーションの技術で発酵・蒸留。精製されたエタノールでウエットティッシュを共同開発。

第2弾として「今川焼」除菌ウエットティッシュを共同開発。冷凍今川焼製造時に発生する規格外品を、ファーメンステーション独自の発酵技術を用いて、皮とあずきあんを分別・前処理することなく一体でエタノール化しアップサイクル。並行して「焼おにぎり」除菌ウエットティッシュも追加生産を行い、両社でSDGsやサーキュラーエコノミーの啓発に努めている。両社では引き続き、さらなる未利用資源の活用について協業を検討中。

advertisement

女性が輝く社会の実現にはQOL向上が必須。フェムテック領域のビジネス共創コミュニティー「Value Add FemtechTM Community」

女性活躍/ダイバーシティ部門|受賞年:2023年

▷NTTドコモビジネス、ネクイノ、ティーガイア

女性は月経や出産など特有のライフイベントや健康課題が多い。フェムテック企業間でのデータ連携や利活用を行うフェムテックコミュニティを創設し、女性のQOL向上を目指す。

会員企業は12社から50社に増加、親会社のNTTドコモも参加し、ドコモグループのフェムテックプロジェクトとして活動を拡大。2024年にはドコモと会員企業との共創事例も2件創出。25年2月にはメディカル・フェムテック・コンソーシアムとコラボイベントを実施するなど、業界内でのプレゼンスも向上。今後もフェムテック業界の発展に寄与するとともに、企業の女性活躍・女性の健康課題解決に貢献する共創ビジネスの社会実装を目指す。

日本財団無人運航船プロジェクト MEGURI2040

働き方部門|受賞年:2023年

▷日本財団、日本海洋科学、ウェザーニューズ、スペースコンパスほか

日本財団などによる無人運航船プロジェクトの実証Ro-Ro船
日本財団などによる無人運航船プロジェクトの実証Ro-Ro船

船員の人手不足・高齢化に対して、海事系企業とAI、通信、商社等を加えた53社のオールジャパン体制で無人運航技術を開発、実装することを通じて課題解決を目指す。

2022年に6隻の実証運航を実施した。1日に500隻以上の船が行き来する世界有数の難所「東京湾」での無人運航実証は、世界でも高い評価を受けている。現在は、早期の社会実装を実現するべく、無人運航船を遠隔で支援する設備「陸上支援センター」が完成した。そして、25年後半より4隻の商用運航での無人運航実証を実施するべく、産官学公のオールジャパンで一丸となって準備を進めている。

水田から発生するメタンガスの抑制でJ-クレジット創出! 〜環境負荷の軽減と経済性を両立する農業モデルの構築〜

GX/カーボンニュートラル部門|受賞年:2023年

▷ヤンマーマルシェ、NTTドコモビジネス

水稲作における中干し期間の延長という日本独自の農法に着目し、水田から発生するメタンガスの発生を抑制・削減。削減量をCO2削減量に換算しカーボンクレジットを創出。

ヤンマーマルシェとNTTドコモビジネスが共創する「中干し期間延長によるメタン削減×J-クレジット創出」プロジェクトは、2024年度の実績として、全国11道府県・80名の生産者に展開。環境負荷の軽減と収益向上を両立するモデルとして定着しつつあり、地域経済にも貢献している。今後は両社での連携をさらに深め、農業DXを推進することで、持続可能な農業の実現を目指す。25年度には、さらなる地域・生産者への展開を予定。

文=Forbes JAPAN編集部

タグ:

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事