国内

2025.10.12 13:00

月面ビジネスから海運DXまで クロストレプレナーアワード受賞たちの現在地

イラストレーション=アヴィナッシュ・ウィーラスケラ

CCU 活用による藻類培養とアクアポニックスを組み合わせた環境保全型ハイブリッド農業

GX/カーボンニュートラル部門|受賞年:2024年

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▷熊谷組、佐賀市、佐賀大学、ひらやま、バイオサーキュラーエコノミー協議会、三菱化 工機アドバンス、ヤンマーアグリジャパン、スーパーアプリ

熊谷組などが取り組むハイブリッド農業プロジェクトの陸上養殖のいけす
熊谷組などが取り組むハイブリッド農業プロジェクトの陸上養殖のいけす

清掃工場で回収したCO2を活用した微細藻類培養とアクアポニックスをかけ合わせ、養殖用水を藻類培養に、藻類を水耕栽培成長促進・養殖補助栄養に活用する実証実験。

初年度の実証実験ではCCU由来のCO2を利用した独自藻類株の大量培養技術、アクアポニックス(陸上養殖+水耕栽培)生産技術について一定の成果を達成し、今年度は藻類×アクアポニックスをかけ合わせた実験フェーズへと本格移行。また、陸上養殖したトラウトサーモンは大型ショッピングモール販売ならびに佐賀市ふるさと納税返礼品提供を開始し、水耕栽培したミントは全国のオーセンティックバーへカクテル用として実販売している。

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徳島県上勝町発、都市部での廃棄物再利用率100%に向けた取り組み「reRise TOKYO」

ローカルインパクト部門|受賞年:2024年

▷徳島県上勝町、スペック、三菱地所

TOKYO TORCH街区で上勝町の資源循環の仕組みを展開。生ごみ由来の液肥で育てた米によるビールや参加型イベントで資源循環体験を創出。廃棄物再利用率100%を目指す。

TOKYO TORCH街区の資源循環の取り組みは、Future Beer Garden(2025年5月16日-17日の期間で開催)をはじめとした継続的なイベント開催や常盤橋タワーの就業者を対象としたゴミ分別の実証実験を通じて展開中。Torch Tower竣工に向けて、生ごみを液肥化するコンポスト「reRise」の設置のほか、廃棄物の削減・分別促進・循環利用の施策を取り入れることで、街区全体で資源循環型のまちづくりを推進する予定。

廃食用油原料の国産SAF製造

サーキュラーエコノミー部門|受賞年:2024年

▷コスモ石油、日揮ホールディングス、レボインターナショナル

コスモ石油、日揮ホールディングス、レボインターナショナルで「合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY」設立。国内初の廃食用油を原料とした国産SAF大規模生産に向け取り組む。

レボインターナショナルが原料の廃食用油を調達し、日揮ホールディングスが事業全体のサプライチェーン構築を主導。そして、SAF生産および販売をコスモエネルギーグループが担うことで、共同事業者3社のワンチームでSAFサプライチェーン全体をつくり上げ、チェーンの安定性・競争力確保を実現した。2024年12月、コスモ石油堺製油所内にSAF製造設備が完成し、25年4月からは航空会社へのSAF供給を開始している。

SORA-Q 変形型月面ロボットの研究開発

グランプリ|受賞年:2023年

▷国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、タカラトミー、ソニーグループ、同志社大学

タカラトミー・同志社大学の玩具技術、ソニーのIoTデバイス・画像処理技術をJAXAが有する宇宙関連技術に融合し、世界最小・最軽量の月面ロボットSORA-Qを開発。

SORA-QがJAXA小型月着陸実証機SLIMに搭載され、2024年1月に世界初の完全自律制御による月面探査を達成。SLIMの着陸状態や周辺環境がわかる画像を撮影・送信したことで、日本初の月面着陸ミッションに大きく貢献。玩具版SORA-Qの発売や搭載品の信頼性アピールを通してビジネスへも展開。これらの功績が評価され、日本ロボット大賞「文部科学大臣賞」や日本オープンイノベーション大賞「内閣総理大臣賞」などを受賞。

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文=Forbes JAPAN編集部

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