記録的で災害級の暑さが続いた今年の夏。暦の上では秋というのに、地域によってはいまだ夏日が続き、熱中症にまつわるニュースも絶えない。猛暑と同時に気になっていたのは車による事故の多発だ。高齢者の認知機能低下だけでなく、若者や中高年による事故も目立ったように思う。その一因として、車のエアコン不調があるのではないか――そう思い当たる調査が先日発表された。
株式会社ジョイカルジャパンが、夏場に車のエアコンが故障した経験のある全国の車所有者109名を対象に「夏の車のエアコン実態調査」を実施した。その結果、エアコンの不調により体調不良を経験した人が一定数いたことがわかった。
■調査概要
調査名称:夏の車のエアコン実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年8月5日~同年8月6日
有効回答:夏場に車(中古車)のエアコンが故障した経験があり、週1回以上車を利用する全国の車所有者109名
熱中症だけではない運転リスク
エアコン不調・故障時の対応については、「修理工場・ディーラーで修理した」が最多。「ガソリンスタンドで対処してもらった」「自分で対処した」が続いた。

また、夏場にエアコンが効かない状況で「熱中症のような症状」を経験した人は4割を超えた。

さらに、約8割が「熱中症や交通事故のリスクを意識している」と回答し、具体的には「判断力低下による交通事故」「運転中の健康被害」「同乗者の健康被害」が挙げられた。


運転手をはじめ、同乗者やペットの体調不安はもちろんのこと、「暑さによるイライラ・攻撃性増加」「発汗によるハンドル操作ミス・視界不良」「窓空け走行により排気ガス吸入・遺物侵入による健康被害」も事故につながる可能性があることに改めて気づかされた。



