5. オリオン座流星群が極大
日時:10月21日深夜~22日明け方
方角:南東~南の空
オリオン座流星群は年間でも屈指の安定した活動を見せる流星群で、極大時には1時間あたり約20個の流星が出現する。今年は極大夜が新月と重なるため月明かりを気にする必要がなく、観測条件はとてもよい。
流星はオリオン座の赤色巨星ベテルギウスの上方、オリオンが右手に振りかざした棍棒の付近から放射状に出現するが、頭上のどの方向にも飛ぶので、空を広く眺めよう。母天体はハレー彗星で、5月の「みずがめ座η(エータ)流星群」と同じだ。
6. 「オリオンのベルト」が天を示す
時期:10月の真夜中直前
方角:東南東の低空
「オリオンのベルト」の通称で知られるオリオン座の明るい三つ星(右側からミンタカ、アルニラム、アルニタク)が、ちょうどまっすぐ天頂方向を指し示す。左上には赤くベテルギウスが輝き、右下には青白くリゲルが光る。これは、冬の星座であるオリオン座が夜空に君臨する季節の到来を告げる光景だ。
7. 2つの彗星が地球に接近
時期:10月20日~21日の日没後
方角:西の空
今年発見されたばかりの2つの彗星「スワン彗星(C/2025 R2)」と「レモン彗星(C/2025 A6)」が、相次いで地球に最接近する。
20日に最接近するとみられるスワン彗星(C/2025 R2)は日没後の南西の低空に、翌21日に最接近するレモン彗星(C/2025 A6)は日没後の西北西の低空に、それぞれ姿を現す。肉眼でも見えるようになる可能性があるが、双眼鏡を使った方が確実だろう。


